日々の活動量を増やすとこんなにいいことが!

イラスト:いしいひろゆき
「健康のためには運動しなければいけない」というイメージがあるかもしれませんが、実は、家事をして体を動かしているほうが、運動するより活動量が多いこともあるのです。近畿大学生物理工学部准教授の谷本道哉(たにもと・みちや)さんが、日常生活でテキパキ動くメリットを解説してくれました。

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■運動しなくても、日々の活動量は増やせます!

健康を保つためには、「身体活動量」を増やすことが有効だといわれています。「身体活動量」とは、家事や通勤など日常生活の中で行っている「生活活動」と、スポーツなど体力維持や向上のために行っている「運動」の2つを合わせたものです。
では、身体活動量を増やすためには、どうすればいいのでしょうか? 単純に考えるなら「運動する」という答えになりそうですが、運動習慣のない人や運動が苦手な人にとっては、なかなか難しいものです。
そこで注目したいのが「生活活動」の部分です。通勤や買い物のために歩いたり、階段を上ったりという動きは、意外と多くのエネルギーを消費します。ですから、運動をしなくても、日常生活をテキパキすれば、身体活動量を増やすことはできるのです。

■活動量を増やすとこんないいことが!

いいこと1 太りにくく、病気になりにくい
食事や運動、ストレス、喫煙、飲酒などの生活習慣と深く関わっている、糖尿病や高血圧症、脂質異常症、肥満、心臓病、脳卒中などの生活習慣病の予防につながります。
いいこと2 いつまでもアクティブに動ける
加齢による筋力の低下などにより足腰が衰え、自分で生活する機能が低下してしまうロコモティブシンドローム(運動器症候群)や認知症のリスクを下げることにつながります。
■『NHKまる得マガジン 毎日テキパキ! お手軽“生活トレ”で快適ボディー』より

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毎日テキパキ! お手軽“生活トレ”で快適ボディー (NHKまる得マガジン)
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