育てた人にしか口にできない濃厚な味わい 自家製アボカドにチャレンジ

一般的に販売されているアボカドの果実は輸入ものがほとんど。しかし、適切に管理すれば家庭でも鉢で収穫まで楽しめます! 熱帯果樹栽培家の米本仁巳(よねもと・よしみ)さんに、アボカドを家庭で育てる魅力を教えてもらいました。

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■家庭で栽培すれば本来のアボカドが食べられる!

“森のバター”の別名もあるアボカド。果実には豊富な油分を含み、100g 当たりの栄養価はバナナの約2倍もあります。そのため、アボカドは世界一栄養価の高い果物としてギネスブックにも登録されています。
日本で流通するアボカドの果実は大半が輸入されたものでしたが、輸送上の都合と、一部の国では害虫を日本に侵入させないための検疫措置の一つとして、未成熟である必要があります。アボカドの果実は木に長くつけて熟すほど油分がふえておいしくなるため、現地で食べられているものとは味も食感も異なってしまうのです。
ところが最近、鹿児島や和歌山、愛媛などでつくられた、国産の完熟アボカドが市場に出回るようになりました。また、国内での生産のノウハウを生かして、家庭でアボカド栽培に挑戦する人もふえています。特に、熟しても黒くならない緑色の完熟アボカドは、まさにバター。日本では、育てた人しか口にできない濃厚な味わいです。
アボカドには品種が1000以上あるといわれています。大きく分けて、メキシコ、グアテマラ、西インド諸島の3つの系統があり、耐寒性の強さは、メキシコ系、グアテマラ系、西インド諸島系の順で、品種選びの目安になります。
※テキストではおすすめの品種や詳しい栽培方法をご紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2019年6月号より

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