日陰を生かしてつくる “北アルプス流”シェードガーデン

撮影:牧 稔人
「シェードガーデン」とは日陰の庭という意味。北アルプスのふもとに広がるシェードガーデンを設計した矢澤秀成(やざわ・ひでなる)さんに、自然を呼び込む庭をつくるポイントを教えてもらいました。今まで草花をあきらめていた日陰のスペースを生かして、庭にさわやかな風を吹き込んでみませんか。

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■「日陰の庭」は魅力いっぱい

今回ご紹介する“北アルプス流”は、耐寒性のある多年草を主役にしてシェードガーデンをつくる方法です。冷涼地に特有の冬の寒さと、まばゆい夏の光。メリハリのある気候が、美しい芽吹き、鮮やかな新緑、深い色合いの花を見せてくれます。
活躍するのは寒さに耐える多年草。一度根づけばあまり手間はかかりません。多年草のうち冬に葉が枯れる宿根草は特に季節の変化を感じさせてくれます。
開花期の異なる植物を選べば、早春から秋まで花が咲く庭になります。木漏れ日の下で映える日陰の庭をつくってみませんか。

■シェードガーデンの主役にはホスタを

大きな葉を広げ、ボリューム感あふれるホスタ(ギボウシ)は、シェードガーデンの主役にふさわしい宿根草。たくさんの品種があり、葉の色味や斑の入り方、葉脈がつくる模様などもさまざまで魅力は尽きません。
存在感が大きいわりにはほかの植物との相性も抜群で、お互いを引き立て合うところも、ガーデンをつくるうえで好都合です。西日が当たらない木の下などに植えます。冬には葉が枯れますが、春にはみずみずしい緑の芽出しが楽しめます。
※“北アルプス流”に似合う植物や詳しい管理方法はテキストで紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2019年5月号より

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