長ナス&米ナス 育て方のポイント

左/米ナス、右/長ナス 撮影:成清徹也(左)、丸山 滋(右)
中長ナスより実が大きい分、収穫量が少なめで栽培の難易度が高い、米ナスと長ナスに挑戦! 3本仕立てで育てます。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに栽培のポイントを教えてもらいました。

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■長ナスって?

長さ20~30cmのものを指すことが多いですが、さらに大きい「大長ナス」も。皮も果肉も柔らかく、漬物や加熱調理にするのがおすすめです。収穫目標は30個。

■米ナスって?

アメリカで育成された品種を日本で改良したことからこの名が付きました。1個300~400gの大型サイズ。煮崩れしにくく、煮物や焼き物などにするとおいしい。10個の収穫を目指しましょう。

■栽培のポイント

1 よい苗を選ぶ
一番花(いちばんか)か蕾(つぼみ)がついている苗を選びましょう。連作障害に強いつぎ木苗がおすすめです。

※写真の苗は、ついだ部分をつぎ木クリップで留めてある。クリップは成長すれば自然に外れる。
2 溝施肥にする
根が深く張るので、苗を植えつける場所の真下に元もと肥ごえを入れる溝施肥(みぞせひ)に。実のつきをよくする熔(よう)リンと、おいしい実を作る発酵魚粉を入れるのがコツ。
 
3 形の悪い実は摘む
曲がったり、一部がへこんだりなど、形の悪い実は小さいうちに摘み取ります(摘果〈てきか〉)。実が大きくなる分、株の負担が大きいので、質のよい実だけを大きく育てるのが得策です。

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年4・5月号より

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