今すぐ使える有機のワザ 雑草を賢く使いこなす

秋、雑草が畝を覆って土の流出を防ぐ。ネギの生育に影響はない。撮影:川しまゆうこ
山田晃太郎さんの師匠・涌井義郎(わくい・よしろう)さんが代表を務めるのは有機農家の育成を目的とした有機農業塾。見学者や一日体験者も訪れます。「有機栽培は家庭菜園向き」と話す涌井さんに、今すぐマネできる有機栽培の知恵を教わりました。

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■雑草を賢く使いこなす

裸地にしない
草が生えている土では有機物が循環しますが、裸地では循環がなく、土がやせていきます。雑草は、根元を残して刈り取るのが得策です。緑肥植物同様、天敵にすみかを提供し、最後は土に戻ります。
夏の雑草は、丈が伸びたところで刈り取れば十分。畝や畝間に敷いて、乾燥予防に役立てます。秋冬の雑草は草丈が高くならないので、生やしておいても問題ありません。むしろ、ホトケノザやヒメオドリコソウが生える土は、よい土の証しです。
ネギの雑草は生育ステージで扱いを変える
ネギは初期生育がゆっくりで、生育の早い雑草に負けることも。植えつけ後しばらくは、ていねいに除草します。生育中は土寄せが除草を兼ねますが、土寄せが終わったら雑草を生やしたままにして土を覆うグラウンドカバーにします。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年2・3月号 より

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