そもそも日本茶とは?

ブレケル・オスカルさん。撮影:本多康司
緑茶、ウーロン茶、紅茶……「お茶」には様々な種類があります。「日本茶」とはどんなお茶のことを言うのでしょうか。スウェーデン生まれの日本茶インストラクター、ブレケル・オスカルさんに教えてもらいました。

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お茶には緑茶のほか、ウーロン茶、紅茶など、いろいろな種類がありますが、すべて“チャノキ”(学名カメリアシネンシス/ツバキ科の常緑樹)の芽や葉、茎から作られています。その製法によって茶葉の形、味、香りや色に違いが生まれます。
新芽や葉を摘んで、速やかに100度以上に加熱し、発酵させないのが緑茶。萎しおれさせながら発酵させて、炒(い)るのがウーロン茶。発酵を進めて、炒らずに熱風で乾燥させるのが紅茶です。
「日本茶」とは、文字どおり日本で作られたお茶を意味し、ほうじ茶などの再加工茶を含め、そのほとんどは緑茶なので、日本茶=緑茶と考えるのが一般的です。

■「蒸して」作る日本茶

緑茶には、釜などで炒って発酵を止める「炒り製」、水蒸気を利用して加熱して発酵を止める「蒸し製」があります。日本で最も多いのは、「蒸し製」の緑茶です。
「蒸し製」は茶葉を焦がすことなく加熱するので、茶葉が持つ自然な香りを有する、鮮度感豊かな緑茶を作ることができます。さらに、日本茶独特の「うまみ」「甘み」「渋み」「苦み」の4つの味わいを得ることができます。
蒸し製緑茶には、煎茶、玉露、抹茶などの種類(茶種)があります。
■『NHKまる得マガジン おいしさ再発見! 魅惑の日本茶 』より

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