パフィオペディラムで熱帯雨林をつくる

故郷を模した景色と環境で、パフィオペディラムも生き生き。夜間にふたを閉めるために、水槽の高さに収まるミニタイプを集める。観葉植物も弱い光と湿度の高い環境を好むものを選ぶ。撮影:田中雅也
独特の花姿とシックな色合いがツウ好みのパフィオペディラム。アジアの熱帯雨林に咲くランです。アクアリウム風の寄せ鉢で、原生地の風景を水槽の中に描いてみましょう。園芸研究家の高橋昌美(たかはし・まさよし)さんが、パフィオペディラムの故郷を模した小さなジャングルを作ってくれました。

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■ミニ観葉植物と一緒に水槽越しに眺めて楽しむ

パフィオペディラムは、東南アジア一帯の、熱帯雨林の林床や岩場に積もった腐葉土光と湿度の高い環境を好み、日当たりの悪い室内でランを栽培したい人にもうってつけ。
味わい深い花も魅惑的ですが、水槽などの透明の容器に観葉植物などと寄せ鉢にすれば、原生地の熱帯雨林を切り取ったような風景を、室内で眺めて楽しむこともできます。容器の中でほかの植物と一緒に栽培することで、大好きな湿度を保てるメリットも。夜間はふたをして、保湿効果を高めて管理します。

■自然な風景を描くコツ

高低差をつける
同じ高さで鉢を並べると平面的で人工的な印象になる。後ろが高くなるようにして立体感を出すと、自然の風景に近づく。

鉢を隠す
鉢が見えるとせっかくの風景が台なし。断面からも鉢が見えないようにバークや水ゴケで隠す。

※アクアリウム風寄せ鉢のつくり方はテキストで紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2019年1月号より

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