寄席の“看板猫”に会いに行こう

寄席の看板猫・ジロリくん(オス・推定4歳) 撮影:松川真介
「看板娘」ならぬ「看板猫」はお店の顔。猫を目当てにやって来る猫好きも多いそう。とはいえ、猫は気まぐれなので、ときには席を外すこともありますが、バツグンの聴力でお客さんの声を聞きつけ、きっとすぐに戻ってきます!?

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ジロリくんが暮らすのは、創業55年の伝統ある浅草の寄席。東京4大寄席の1つで、毎日たくさんのお客さんでにぎわいます。
3年前のこと。深刻だったネズミの被害を食い止めるべく、看板猫に就任したジロリくん。その日から多忙な日々が続いています。
「スタッフが確認しただけでも5匹は退治してくれました。あるとき、大きなボスネズミと大乱闘になったのですが、それ以来ボスが姿を現すことがなくなり、ネズミの被害は激減しました」と、ジロリくん担当スタッフのまさえさん。
ジロリくんの仕事はネズミ退治ばかりではありません。開場中は切符売り場に詰め、お客さんにごあいさつ。差し入れしてくれるファンへのお礼も欠かしません。
ものおじせず、人が大好き(特に女性)で社交的なジロリくん。演者さんも含めて、日々数百人の人に接するこの仕事は、まさに天職。365日休みがなくてもへっちゃらで、毎日元気に役目を果たしています。
■『NHK趣味どきっ!不思議な猫世界』より

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