コチョウランを着生栽培するとここが違う! 3つのメリット
- コチョウランをつけた流木を四角い鉢に入れて楽しむ。コチョウランの生き生きとした花色や緑色の葉と自然の流木に、人工的な質感の鉢が加わり、互いを引き立て合う。撮影:田中雅也
コチョウランを流木に着生させてみましょう。原生地の株を連想させる自然な姿に生まれ変わります。その株を個性的な鉢と組み合わせると、さらにイメージ一変。園芸研究家の富山昌克(とみやま・まさかつ)さんに着生栽培のメリットを教えてもらいました。
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コチョウランはギフトによく用いられ、豪華な花というイメージがあります。特に大株は白、ピンク、黄などの美しい大輪花がたくさん咲き、蝶の乱舞を連想させ、華麗そのものです。
しかし、育てるなら、草丈10~30cmほどのミニからミディサイズがおすすめ。扱いやすいサイズなので、株を着生させる作業も容易に行え、また寒さに比較的強く、育てやすい種類が多いのが特長です。着生栽培のメリットは大きく分けて次の3つです。
■1 根が傷みにくく、元気に育つ
コチョウランは「着生ラン」の仲間で、原生地では樹木の幹や枝の表皮に根を張って成長しています。自宅で栽培するときも流木やコルク板、ヘゴ板などに着生させると、根が空気に触れて、過湿による傷みが少なく、株が丈夫に育ちます。また、コチョウランの根には葉緑素があり、光が当たることで、生育がよくなります。
■2 植え替えの手間がかからない
水ゴケを使って素焼き鉢に植え込むと、株が大きくなるため、約3年たつと鉢増しが必要になります。また、水やりの仕方によっては水ゴケや根が傷んでくるので、3〜5年で植え替えを行います。
流木などに着生させると、原生地のコチョウランと同じように、根は成長に合わせて自由に伸びていくので、植え替える必要はなくなります。
■3 さまざまな飾り方が楽しめる
着生させる流木やコルク板、ヘゴ板などの形や大きさはお好みしだい。飾り方も、木の枝や軒下に吊るしたり、壁に立てかけたりと自由自在です。気に入った鉢(容器)と組み合わせて、室内で飾ることもできます。
鉢に固定すると水やりが行いやすく、適度な湿度も保てるので、コチョウランの生育もよくなります。
※テキストでは流木仕立ての方法、お手入れの仕方を詳しく紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2019年1月号より
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コチョウランはギフトによく用いられ、豪華な花というイメージがあります。特に大株は白、ピンク、黄などの美しい大輪花がたくさん咲き、蝶の乱舞を連想させ、華麗そのものです。
しかし、育てるなら、草丈10~30cmほどのミニからミディサイズがおすすめ。扱いやすいサイズなので、株を着生させる作業も容易に行え、また寒さに比較的強く、育てやすい種類が多いのが特長です。着生栽培のメリットは大きく分けて次の3つです。
■1 根が傷みにくく、元気に育つ
コチョウランは「着生ラン」の仲間で、原生地では樹木の幹や枝の表皮に根を張って成長しています。自宅で栽培するときも流木やコルク板、ヘゴ板などに着生させると、根が空気に触れて、過湿による傷みが少なく、株が丈夫に育ちます。また、コチョウランの根には葉緑素があり、光が当たることで、生育がよくなります。
■2 植え替えの手間がかからない
水ゴケを使って素焼き鉢に植え込むと、株が大きくなるため、約3年たつと鉢増しが必要になります。また、水やりの仕方によっては水ゴケや根が傷んでくるので、3〜5年で植え替えを行います。
流木などに着生させると、原生地のコチョウランと同じように、根は成長に合わせて自由に伸びていくので、植え替える必要はなくなります。
■3 さまざまな飾り方が楽しめる
着生させる流木やコルク板、ヘゴ板などの形や大きさはお好みしだい。飾り方も、木の枝や軒下に吊るしたり、壁に立てかけたりと自由自在です。気に入った鉢(容器)と組み合わせて、室内で飾ることもできます。
鉢に固定すると水やりが行いやすく、適度な湿度も保てるので、コチョウランの生育もよくなります。
※テキストでは流木仕立ての方法、お手入れの仕方を詳しく紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2019年1月号より
- 『NHKテキスト趣味の園芸 2019年 01 月号 [雑誌]』
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