目指せ! 鈴なりイチゴ

撮影:栗林成城
春の菜園のお楽しみ、イチゴ! 今年は収穫期が長い四季なりを加え、欲張り収穫を目指しましょう! 恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに栽培のポイントを教えてもらいました。

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■しっかり元肥(もとごえ)で元気に冬越し

鈴なりのイチゴを収穫するためには、冬の間に十分な栄養分を吸収させることが大切。花や実つきをよくする熔(よう)リンや、アミノ酸効果で実を甘くする魚(ぎょ)かす、肥料効果が長続きする発酵油かすを元肥に加えて土作りしましょう。

■クラウンは埋めない

苗の株元にある、縁が王冠のようにギザギザした部分はクラウンといい、葉や花が出てくる成長点。ここが土に埋まってしまうと葉や花が出にくくなり、成長が遅くなる原因に。クラウンが地面に出るよう、浅植えにしましょう。

■ランナーの跡は畝(うね)の内側に

イチゴは、ランナー(繁殖のために親株からつながっている、ほふく枝〈し〉)の反対側に、花や実をつける性質があります。苗についているランナーの跡を畝の内側にして植えつけると、畝の外側に花が咲いてイチゴが実り、人工授粉や収穫がしやすくなります。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2018年10・11月号より

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