トロピカルフルーツ、食べたらタネをまこう!

タネの大きさや形はそれぞれだが、いずれも用土にまけば簡単に発芽して、育てることができる。撮影:竹田正道
値段も手ごろになって、食べる機会のふえてきたトロピカルフルーツ。とはいえ、まだまだ珍しさや高級感もあります。どんな木に果実がなるのかご存じですか? 「果実を食べたあとはタネをまいて育ててみましょう」とオススメするのは、園芸研究家の小川恭弘(おがわ・やすひろ)さんです。

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■タネまきは意外に簡単! すぐに芽が出てよく育つ

派手な色彩、濃厚な香り、さわやかな甘さと酸味──。食べたあとに残るタネも種類ごとに色や形や大きさが異なり個性的です。このタネがどんな植物に育って、実がつくのか、想像を巡らせるだけでも楽しいものです。
残ったタネを捨てないで、すぐにまいてみましょう。果実がつくまでに何年もかかるものがありますが、珍しいトロピカルフルーツを身近で育てるおもしろさがあります。

■タネをまくとこんなに楽しい 3つのポイント

1 発芽しやすく、ぐんぐん育つ
簡単に発芽する種類が多く、一定の温度をキープできたら、ぐんぐんと育ちます。タネから見慣れない形の芽がニョキニョキと伸びてくる姿はとても新鮮。子どもたちの夏休みの自由研究にもピッタリです。
2 観葉植物としても魅力的!
今回紹介する種類はいずれも濃い緑色の葉がよく茂り、いかにも南国風の株姿に育ちます。鉢植えを室内に置くと、一風変わった観葉植物として魅力十分。暖かい季節は庭に出して観賞しても存在感があります。
3 おいしい果実が収穫できる
究極の目標は果実の収穫。翌年の秋には果実がなるパッションフルーツから、結実までに10年程度かかるアボカドまでさまざまですが、完熟で収穫した果実の味は格別。家族で感想を述べ合いながら、味わうのも楽しいものです。
※テキストでは、アボカド、ライチ(レイシ)、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツのタネのまき方と育て方を紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2018年8月号より

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