船江恒平六段の2手詰に挑戦

『NHK将棋講座』7月号の別冊付録「船江恒平のホップ ステップ ジャンプ」では、船江恒平六段が2手詰を問題形式にして出題・解説しています。本稿ではその中から一問ご紹介します。ぜひ挑戦してみてください。

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今回の付録では2手詰を問題形式にして収録しています。本来、詰将棋は攻め方の指し手で始まり、攻め方の指し手で終わります。そのため正解手数は奇数が基本です。入門編ですと1手詰、3手詰、5手詰あたりでしょうか。よって問題の難易度を上げるためには必ず2手伸びることになります。上級者の方でしたら気にはならないと思いますが、初心者の方は1手詰から3手詰へ進むときに大きな壁を感じるのではないでしょうか。
そこで今回は1手詰と3手詰の間をとり、2手詰を作ってみました。奇異に聞こえるかもしれませんが、3手詰の問題で初手がヒントとして提示されていると思ってください。
今月から3か月にわたり2手詰、4手詰、6手詰を出題する予定です。まず2手詰では詰みの基本を重視して出題しました。皆さんの詰みの技術が上達し、より詰将棋に親しみを持ってくだされば幸いです。

■問題



■解答

△3一玉
▲3二金まで
問題図から逃げ方は2通り、正解で記した△3一玉には▲3二金までの詰みです。▲3二金は玉の真上に打つため頭金と言われます。また△1三玉もありますが、こちらは▲1四金の頭金で詰み。どちらも正解です。

■『NHK将棋講座』2018年7月号より

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