サボテンとの夏の過ごし方
- 撮影:岡部留美
サボテンは基本的に暑さには強いほうですが、最近の日本の夏の猛暑は普通ではありません。特に熱帯夜が続くようだと、人間同様、サボテンも夏バテします。風通しをよくして、夜間、なるべく涼しくなるよう工夫してあげましょう。
* * *
■遮光して、水はやや控えめに
サボテンは、生育期は基本的に戸外の風通しと日当たりのよい場所で管理しますが、夏は直射日光に当たると日焼けを起こすおそれがあるので10〜40%遮光します。簡易温室で管理しているものは、温度が上がりすぎないよう換気に注意します。
水やりは、用土の表面が乾いたらたっぷりが基本です。ただし、関東地方以西など昼夜の温度差が小さい地域では、真夏の酷暑の時期は生育が一時的に緩慢になります。そうなったら、用土の表面が乾いてから数日待って水を与えるなど、少し控えめに与えます。定期的に液体肥料を施していたものは、生育が緩慢になったら、生育が活発になるまで控えます。
■鉢を回してきれいな姿をキープ
室内の窓辺や簡易温室の下の段の棚はもちろんですが、軒下の棚でも軒や壁があるために、光が真上からではなく限られた方向から斜めにさしてきます。そのため、放っておくとサボテンは光がさしてくる方向に傾いていきます。これを防ぐために、週に1回、鉢を180度回してやりましょう。
簡易温室の下段の棚に置きっぱなしにしていたため、傾いてしまったサボテン。手前がパロディア 英冠玉(えいかんぎょく)、奥がマミラリア 猩々丸(しょうじょうまる)。生育期だと、1か月ほどでこんなに傾くことも。
■根鉢がいっぱいになったら植え替えよう!
サボテンの植え替えは、春と秋が最適期ですが、丈夫な種類は夏でも可能です。株が大きくなって鉢とのバランスが悪くなったり、鉢の底から根が張り出したり、根詰まりして水はけが悪くなったりしたものは植え替えましょう。ただし、暑さに弱い種類は秋か翌春まで待って行ったほうがよいでしょう。
前の植え替えから1年ほどたった株(パロディア 青王丸/せいおうまる)。株が大きくなり、鉢いっぱいに根が張っていると思われる。右の一回り大きい鉢に植え替える。
■『NHK趣味の園芸』2018年8月号より
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■遮光して、水はやや控えめに
サボテンは、生育期は基本的に戸外の風通しと日当たりのよい場所で管理しますが、夏は直射日光に当たると日焼けを起こすおそれがあるので10〜40%遮光します。簡易温室で管理しているものは、温度が上がりすぎないよう換気に注意します。
水やりは、用土の表面が乾いたらたっぷりが基本です。ただし、関東地方以西など昼夜の温度差が小さい地域では、真夏の酷暑の時期は生育が一時的に緩慢になります。そうなったら、用土の表面が乾いてから数日待って水を与えるなど、少し控えめに与えます。定期的に液体肥料を施していたものは、生育が緩慢になったら、生育が活発になるまで控えます。
■鉢を回してきれいな姿をキープ
室内の窓辺や簡易温室の下の段の棚はもちろんですが、軒下の棚でも軒や壁があるために、光が真上からではなく限られた方向から斜めにさしてきます。そのため、放っておくとサボテンは光がさしてくる方向に傾いていきます。これを防ぐために、週に1回、鉢を180度回してやりましょう。
簡易温室の下段の棚に置きっぱなしにしていたため、傾いてしまったサボテン。手前がパロディア 英冠玉(えいかんぎょく)、奥がマミラリア 猩々丸(しょうじょうまる)。生育期だと、1か月ほどでこんなに傾くことも。
■根鉢がいっぱいになったら植え替えよう!
サボテンの植え替えは、春と秋が最適期ですが、丈夫な種類は夏でも可能です。株が大きくなって鉢とのバランスが悪くなったり、鉢の底から根が張り出したり、根詰まりして水はけが悪くなったりしたものは植え替えましょう。ただし、暑さに弱い種類は秋か翌春まで待って行ったほうがよいでしょう。
前の植え替えから1年ほどたった株(パロディア 青王丸/せいおうまる)。株が大きくなり、鉢いっぱいに根が張っていると思われる。右の一回り大きい鉢に植え替える。
■『NHK趣味の園芸』2018年8月号より
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