ブルーベリーの表面の粉は何? ベリーにまつわるギモン

白い粉「ブルーム」が多くついている果実は青く見え(左)、少ない果実は黒っぽい(右)。撮影:田中雅也(左)、丸山 滋(右)
ベリービギナーのみなさん! 今さら聞けないこと、いろいろありますよね。
そんな素朴なギモンに、東京農工大学農学部准教授の伴 琢也(ばん・たくや)さんがやさしくお答えします。

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■Q ラズベリーやブラックベリーの果実に毛があるのはどうして?

 
A 雌しべや雄しべのなごりです。
果実にある毛の正体は、雌しべや雄しべです。下の写真は花が果実へと変わっていく途中のもので、萼と果実のすき間に雄しべ、つぶつぶの一つ一つの先端に雌しべが残っています。
果実が熟しても毛のように残りますが、食べても大丈夫です。



■Q ブルーベリーの表面についている白い粉は何ですか?

 
A 果実を守る役目をしているもので、食べても大丈夫です。
白い粉は「ブルーム」と呼ばれ、果実を乾燥や雨などから保護しています。触ると落ちてしまうので、新鮮な果実の証し。もちろん食べても大丈夫です。
ブルームを落とすと、色は黒っぽくなり、白いブルームが果実の色を青っぽく見せているともいえます。ブルームが少なく、果実の色が黒っぽい品種もあります
■『NHK趣味の園芸』2018年7月号より

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