整枝は晴れた日にしたほうがいいって本当?

茎が折れても粘着テープで修復 撮影:渡辺七奈
収穫量をアップさせ、病害虫を防ぐ効果もある整枝作業。整枝にまつわる疑問を、Q&A形式で恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんにお答えいただきました。

* * *


■Q 整枝は、晴れた日に作業をしたほうがいいって本当ですか。

 
A 本当です。病気にかかるリスクが減ります。
整枝ではわき芽を摘んだり、枝を切ったりします。この傷口が晴れた日はすぐに乾いてふさがりますが、雨の日は乾きにくく、病原菌の侵入口になってしまうのです。実を切り取る収穫の作業にも、同じことがいえます。できるだけ、晴れた日に行いましょう。

■Q 誘引しようとして、茎を折ってしまいました。大丈夫でしょうか。

 
A 粘着テープなどでくっつければ大丈夫です。
人間と同じで野菜にも自己治癒力があるので、薄皮1枚でも残っていれば大丈夫です。すぐに粘着テープなどを巻いて、くっつけましょう。時間がたつと折ったところが乾燥して組織が再生しなくなるので、すぐに行うことが大切です。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2018年6・7月号より

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