家具の上に置いて楽しむ観葉植物

リビングのテーブルにはシェフレラ‘ソフィア’をシンプルな白い花器に合わせて。撮影:田中雅也
強い日ざしが照りつけ、気温もぐーんと上昇するこれからの季節。でも室内ならばエアコンで一定の温度に保て、手間もかかりません。園芸研究家の小笠原 誓(おがさわら・せい)さんが、鉢カバーや花器との組み合わせ方しだいで様々な顔を見せてくれる観葉植物の楽しみ方を紹介します。

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■観葉植物は一年中室内で楽しめる

30〜40代を中心に、観葉植物の人気が高まっています。なかでも、キャビネットなど家具の上に飾れる程度の大きさのものが好まれているようです。
かつては、冬の最低温度によって植物の選択が左右されましたが、現在では住宅の気密性が高くなって最低温度が上昇したため、ほとんどの植物が問題なく冬越しできます。最近は猛暑が長期化し、逆に夏のほうが人間にも植物にも厳しくなっていますが、室内ならエアコンが効いて管理や作業が楽です。こうしたことも観葉植物の人気が高まっている理由だと思われます。

■飾る前におしゃれな鉢に着替えさせよう

「器は料理の着物」とは北大路魯山人(きたおおじ・ろさんじん)が残した有名な言葉ですが、「鉢は植物の着物」です。市販の観葉植物は生産していたときの鉢のままの場合が多いので、自宅に迎えた観葉植物は部屋のデザインに合わせておしゃれな鉢に着替えさせてあげましょう。

■和室の座卓の上にドラセナ‘トルネード

株を真上から見ると葉が台風の目のように規則的に回転しています。成長がゆっくりした品種です。縦長の花器を、中に「おとし」を入れて高さを調整して、鉢カバーとして使ってみました。
※おとし……鉢内に入れる小さな花器のこと。外から見えない鉢の場合は、空き缶や空きビンなどで代用も可能。


■玄関のげた箱にヒメモンステラ(ラフィドフォラ・テトラスペルマ)

つる状の茎が少し伸びた株を、金属製の花かご風の鉢カバーに。生産に使用されたプラスチックの鉢と同系色なので、中が見えても違和感がありません。

■『NHK趣味の園芸』2018年6月号より

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