きれいに文字を書けない……芯の軟らかい鉛筆を使ってみよう

濃淡がはっきり出るように、鉛筆は2Bから4Bを選びましょう!
自分の文字がなぜかきれいに見えないという人は、書くときの力加減が「単調」なのかもしれません。横浜国立大学教育学部教授の青山浩之(あおやま・ひろゆき)さんは、芯の軟らかい鉛筆で書いてみることをすすめています。その理由とは?

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きれいな文字は、「止め」や「はね」、「曲がり」などの部分ごとに力加減が変わります。芯の軟らかい鉛筆で書けば、それが線の「濃淡」となってはっきり表れます。
前回は、筆ペンを使って筆圧をコントロールする感覚を学びました。今回は、筆ペンを鉛筆に持ち替えて、「硬筆」の力加減を練習します。芯の軟らかい鉛筆で、濃淡が出るように書く練習をすれば、ボールペンなどでもメリハリのある文字を書けるようになります。

■鉛筆で書けば「濃淡」が分かる

毛筆で書いた文字が美しいのは、自然と筆圧に強弱がつき、「止め・はね・払い」などにそれが表れるからです。しかし、私たちがふだん使っている硬筆の筆記具では、毛筆ほどのメリハリのある線は書けません。そのため、本来の書き方を忘れて、つい一本調子に線を書き、「止め・はね・払い」のない単調な文字になってしまいがちです。
鉛筆は硬筆でありながら、毛筆の力加減を再現することができる便利な筆記具です。効果的に練習するためには、上の「光」の「曲がり」のように、意識的に濃淡を出すこと。「止め・はね・払い」も意識的に書くことで、メリハリのある美文字になります。
■『NHKまる得マガジン クセ字の悩みを解決! 劇的! 美文字クリニック』より

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