クセ字はどうすれば治るの?

イラスト:八重樫王明
クセ字を「治療」するためには、「動き」と「形」、「並べ方」の3つを治さなければなりません。クセ字と言われる人は、動きや形、並べ方のいずれか、あるいはすべてにクセがあるのです。横浜国立大学教育学部教授の青山浩之(あおやま・ひろゆき)さんに、クセ字治療に入る前の大切な準備について教えてもらいました。

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文字の練習というと、とかく文字の「形」ばかり注目されますが、それだけでは不十分。まず「動き」を治さなければ、「形」は治りません。「形」が治ったとしても、「並べ方」が悪ければ美文字には見えません。
クセ字の治療の前に、まず準備をしましょう。

■治療の準備1 練習向きの筆記具を選ぼう

文字の練習をするときは、ペン先の弾力を感じられるサインペンや芯の軟らかい鉛筆がおすすめです。軟らかいと疲れにくく、筆圧の強弱をつけやすいからです。このクリニックでは、さらに筆ペンも使用して、毛筆で書くときの感触を治療に取り入れます。

■治療の準備2 姿勢を整えよう

きれいな文字を書くためには、姿勢を整えることも大切です。背中を丸めて机に顔を近づけていると、紙面全体を見渡せません。長時間書いていると疲れやすいのも問題です。また、片ひじに体重をかけた姿勢は、体のバランスが崩れ、力みやすくなるので、手指を自由に動かしにくくなります。疲れず書きやすい姿勢をマスターしましょう。


撮影:栗林成城
■『NHKまる得マガジン クセ字の悩みを解決! 劇的! 美文字クリニック』より

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