新プログラム「飛び級社会人」を今秋から導入 創立から100年続く「自由学園」のすべてがわかる一冊
- 『本物をまなぶ学校 自由学園』
- 婦人之友社編集部
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1921年、元クリスチャンの思想家である羽仁もと子・吉一夫妻によって創立された学校法人「自由学園」。「生活即教育」を掲げ、生活のすべてを学びとするという教育方針の下、「幼稚園」から「大学」までの一貫教育を行っているほか、45歳以上を対象にした大学講座「自由学園リビングアカデミー」も設けています。
同作は、自由学園が創立から100年を迎えた年に発行された一冊です。近年、世界の国々の学力が向上し日本の教育制度が問われるなかで、教育について生活面から考えることなどが注目を浴びている自由学園の「今」を、ノンフィクション作家である島村菜津さんが徹底的に取材。学園長である高橋和也さんへのインタビュー記事を掲載するほか、日本経済新聞社コメンテーターである秋田浩之さんと共同通信社論説委員の太田昌克さんによる対談の内容も紹介。同作を通じて、よく生きる力、問題解決の力が育つ学びとは何かを紐解いています。
そんな自由学園がこの秋から、一足先に社会を体験する独自の教育プログラム「飛び級社会人」を開始。10月25日には、その記念イベントである「飛び級社会人 出発式」が行われました。
「飛び級社会人」は、高2生徒全80名が4カ月間にわたり、IT企業からNPO法人まで、さまざまな企業や団体にインターン生として通い、社会を学んでいくプログラムです。学校の単位として正式に認定し、卒業後の進路における選択肢の幅を広げることを目的としています。
「出発式」には高2生徒全80名や、インターン先企業および団体が参加。自由学園常任理事の景山和憲さんの挨拶から始まり、東久留米市副市長の荒島久人さんや、卒業生である博報堂デザインの柿崎裕生さんが登壇して生徒へエールを送りました。また、生徒からは代表者が一人登壇し抱負を述べました。
景山理事は「本当の社会は学校の中ではなく外にあります。知るだけでは実際の社会で行われている活動から経験は得られません。高校2年生の早い段階で社会に飛び出して、そこから直接感じて学ぼう。今まで学んできたことを試してみよう。その機会を全員が体験してみよう。というのが狙いです。実社会に触れられる活動があってこそ、学びは自分ごとになるのではないかと思います」と話しました。また、生徒代表者は「今回のプログラムを通して、自分の社交性や積極性を伸ばしていきたいです。社会に出て、たくさんの方と知り合えることができるこの機会で、たくさんの人と関わり、これまでにない視点から、新しいことを学んでいきたいと思います」と意気込みを語りました。
■学校法人 自由学園
https://www.jiyu.ac.jp