連載
杉山すぴ豊の、アメキャラ映画パラダイス

第10回 今度のスパイダーマンは、正統派ヒーロー映画!?

映画『アメイジング・スパイダーマン2』の新コスチューム。<br>™ & © Marvel & Subs.
映画『アメイジング・スパイダーマン2』の新コスチューム。
™ & © Marvel & Subs.

 僕はアメコミ映画の情報を、こちらのサイト以外でも配信していて、ツイッターもやっているのですが、先週、僕がツィートしたNEWSの中で最もリツィートが多かったもの=すなわち最も反響があったのは、映画『アメイジング・スパイダーマン2』の新コスチュームが発表されたことでした。マーベルの公式サイトにもUPされています。これは、海外のファンの間でも同様だったようで、多くのオタク・メディアでもトップニュース扱いでした。というわけで、今回も前回に続いて、我らがクモ男、スパイダーマンの話題です。

 確かにこういうヒーロー映画で、新コスチューム発表というのは、そもそも盛り上がるネタなわけですが、今回はそうした熱狂にプラスして、このコスチューム自体が好意的に受け止められたことも反響を大きくしたようです。このビジュアルを見ていただければわかるように、今度のスパイダーマン、目が大きくて、愛らしさが増した感じ。前作のスパイダーマンが、目つきが鋭く少し怖いイメージがありましたからね。そう、今度のスパイダーマンの方がマンガっぽい、ヒーローっぽいのかもしれません。(原作コミックを知ってらっしゃる方なら「アルティメット・スパイダーマン」っぽいですね)

 前作の『アメイジング・スパイダーマン』も相当傑作だったので、あのテイストが続くことに対して異論・反論はないのですが、ややドラマ寄りというか、ちょい暗、青春映画テイストが強かったので、今回はもう少し、明るいヒーロー映画としてのスパイダーマンの可能性を追求しているのかもしれません。

 それを裏付けるのが、登場する敵役=怪人が複数と噂されており、噂がすべて本当だとすると(笑)、電撃怪人エレクトロ! サイ型パワードスーツを装着したライノ! ヴェノム! グリーン・ゴブリン!! そしてスパイダーマンの世界におけるキャット・ウーマンとも言うべきブラック・キャット! まさに超人VS怪人軍団の派手派手バトルになる可能性もあるわけです。

 デート・ムービーとして最高だった「アメイジング・スパイダーマン」ですが、今度はより子どもやファミリーが楽しめるエンタテインメントに仕上がるのかな。見応えのあるドラマ、共感できるキャラクターも大事ですが、やっぱりヒーローものは、アクションの見せ場も重要! 今回お披露目になったコスチュームがかもしだす"ヒーローらしさ"を十分楽しめる映画に仕上がってほしいですね。

 さてアメリカでは、新スーパーマン映画『マン・オブ・スティール』の、関係者試写が始まったようです。もちろん、まだ映画自体未完成のラフ状態でのスクリーニングらしいのですが、試写を観た関係者の中から大絶賛の声があがってるそうです。そうしたコメントを総合すると、とにかくスケールの大きい、超アクション映画、クリストファー・ノーランのテイストとザック・スナイダーの持ち味が絶妙のバランスでブレンドされている、とのこと! 

 今年はスーパーマン、来年はスパイダーマン! いい時代になりました(笑)

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杉山すぴ豊

アメキャラ系ライターの肩書きで、アメコミ・ヒーロー映画やSF、モンスター映画についての伝道活動を、雑誌、TV、WEB等で展開。 映画「アメイジング・スパイダーマン」「アベンジャーズ」の劇場パンフレットにも寄稿しています。映画「サラリーマンNEO劇場版(笑)」にCMクリエーター役でなぜか出演。 AOL等でもコラム展開中。
また人気と評判の(笑)ブログはこちら http://supi.wablog.com/

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