もやもやレビュー

伝説の生き物を迫力のあるPOVで。『トロール・ハンター』

トロール・ハンター(字幕版)
『トロール・ハンター(字幕版)』
オットー・イェスペルセン,グレン・エルランド・トスタード,ヨハンナ・モールク,トマス・アルフ・ラーセン,ハンス・モーテン・ハンセン,アンドレ・オヴレダル
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 北欧の愛されキャラ、ムーミンのモデルにもなったと言われているノルウェーの伝説的生き物、トロール。そんなトロールの実態を迫力満点で描く異色の映画『トロール・ハンター』を観賞しました。POV(視点ショット)映画でファウンドフッテージ型のこの映画は、『パラノーマル・アクティビティ』や『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』好きな方におすすめ。

 クマの密猟事件のドキュメンタリーを制作していた大学生3人。取材中に怪しい男、ハンスを発見し、「インタビューできるまで帰らないぞ」と意気込み、彼の尾行を開始します。しかし森の中で何者かに襲撃されたとき、ハンスは「トロールだ」と叫びながら学生たちを助けます。この謎の男ハンス、実はトロールの存在を隠蔽するために政府から雇われているトロール・ハンターだったのです。ハンスは残業代も出ないこの仕事にうんざりしていると言い、取材を受ける代わりにトロールの実態をテレビで流してほしいと大学生たちに話します。喜んでその取引を交わした大学生は、トロール・ハンターであるハンスの生活の様子を記録し、ハンティングに同行するなどします。

 POV映画で一番テンションが上がるのって、やっぱり暗視カメラ。そのカメラモードももちろん本作で使われていますが、本作はホラーというわけではなく、あくまでトロールの実態を捉えたドキュメンタリー。もちろんトロールはGCIで再現されたものだそうですが、これがなんともリアル。アイアンマンの初期のスーツみたいな格好でトロールと戦うハンスの姿や、トロールが一瞬で石になってしまうシーンに注目。大迫力で、衝撃的。もちろんフェイクドキュメンタリーなので画面のブレによる酔いは若干ありますが、それでもこの異色映画は魅力がたくさん詰まっています。

(文/トキエス)

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