記憶より直感を信じることが大切です。『アンノウン』
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自分の記憶って曖昧だな〜なんて実感したことはありませんか? 実は、脳に刻まれた記憶を繰り返し思い出すと、元の記憶はとっても不安定になるのだとか(諸説あり)。自分の記憶か、果たして直感か......どっちを信じたらいいんだ!? なんてリーアム・ニーソンが葛藤するアクション・スリラー『アンノウン』がとっても面白いんです。
アメリカの植物学者マーティン博士(リーアム・ニーソン)は学会のため、妻・エリザベスと共にベルリンへやってきました。空港にスーツケースを忘れたことに気づいたマーティンは妻を置いてタクシーで空港へ戻るも、その途中で事故に巻き込まれてしまいます。一命をとりとめたマーティンは意識を取り戻した後、自分の妻と再会。しかし、妻は自分のことを知らず、見知らぬ男が自分に成りすましていたのです! 身分証も何もないまま、自分の曖昧な記憶をたどるしかなくなった彼は、事故当時、自分を助けてくれたタクシー運転手のジーナとの接触を図ります。
自分の名前、ベルリンに来た理由、妻との思い出。全て記憶しているのに、なぜ妻は自分のことを知らないのだろうか。しかも知らない奴が自分の名を名乗っていて、挙げ句の果てに謎の男に命を狙われてしまう。この意味不明なシチュエーションに遭遇した彼は、次第に自分の記憶を疑い、とりあえず直感を信じて行動に移します(そうしないと、殺し屋が容赦無く襲ってくるから)。あれだけ自分の記憶に自信を持っていたマーティンが徐々に自分の記憶、自分の存在さえ疑いだすシーンを見ると、記憶って本当に曖昧なもので、やっぱり直感を信じて行動することが大切だなと実感します。
女性でよくあるのが別れた男との思い出を美化し、よりを戻したい!と思うこと。しかし、新しく好きな人ができた途端、美化していた思い出が一気に崩れ落ち、さらには、元彼との嫌な部分を思い出して、今彼との比較を始めます。そう、記憶は自分の気持ちによって左右されるのです。記憶より直感を信じた場合の成功例をぜひ本作で観てみて、自分の直感を信じるトレーニングをしてみてくださいね! そうすることで次の恋愛も、ビジネスだってうまくいっちゃうかも。
(文/トキエス)