思い込みひとつで世界を変える!『ディスタービア』
- 『ディスタービア [DVD]』
- シャイア・ラブーフ,サラ・ローマー,キャリー=アン・モス,デヴィッド・モース,D・J・カルーソ
- 角川エンタテインメント
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2007年に公開された『トランスフォーマー』で知られるシャイア・ラブーフが主演を務めたスリラー作品『ディスタービア』。本作はアメリカでの公開時に3週連続で1位を獲得したことでも話題になりました。ちなみにタイトルの「ディスタービア(Disturbia)」は造語で、"妨げる"を意味する「disturb」と"郊外"を意味する「suburbia」から作られたそう。
主人公は郊外に住む高校生ケール(シャイア・ラブーフ)。サスペンス映画の雰囲気を全く感じさせない、ケールが父親と一緒に楽しそうに釣りをするシーンから本作はスタートします。まるで「人生って素晴らしい」と思わせてくれるドラマ作品のような、ほっこりとした時間がただただ流れます。しかし、ケールが運転する車で帰宅途中、交通事故が発生。ケールは無事だったものの、最愛の父親を目の前で亡くしてしまいます。そこから一気に漂い始める、サスペンスの不穏な空気感!
事故のあと、自分を見失ってしまったケール。ある日、学校で暴力事件を起こし三ヶ月の自宅謹慎を言い渡され、足首にGPS監視システムが取り付けられます。それは自宅から半径30メートルを超えた範囲に出て30秒以上経つと、自動的に警察がやってくるという代物。外に出ることもできないケールは、退屈しのぎに"覗き見ゲーム"を開始します。
そんなある日、家の裏手に住むミスター・ターナーが、テレビで見た殺人事件の容疑者の車と似たようなものに乗っていることに気がついたケール。そこで親友のロニーと隣に引っ越してきた美女アシュリーを巻き込み、スパイ活動を開始して......。
ミスター・ターナーはシリアルキラーか、それともただただ普通の隣人か。それは最後の最後までわかりません。ただひとつ言えるのは、「思い込み」のパワーってすごい!ということ。
そんな思い込みが引き起こす力に、プラシーボ効果というものがあります。薬だと思い込んでいたラムネで病気がよくなったり、自分はスリムだと思い込むことで痩せたり、自分は優等生だと思い込むことで成績が上がったり。思い込みひとつで、実はなんでも自分の思い通りにできちゃうかもしれないのです。
思い込み力をアップさせたい人は、本作のケールたちの思い込み力を見習って、トレーニングを開始してみてください。
(文/トキエス)