もやもやレビュー

マッチョから美女まで操れる能力に妄想が膨らむ。『MONSTERZ モンスターズ』

MONSTERZ モンスターズ [DVD]
『MONSTERZ モンスターズ [DVD]』
藤原竜也,山田孝之,中田秀夫
バップ
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HMV&BOOKS

 近年、国内問わず、人の心が読める「メンタリスト」という存在をよくメディアで見かけるようになりました。日本でいうと、DaiGoさんが有名ですよね! しかし、女性の心が読めてしまうから恋愛を純粋に楽しめないという残念な面もあるそうです。そのため「普通の人よりも優れた能力を持っている人も案外苦労して大変そう」というイメージが強かったのですが、映画『MONSTERZ モンスターズ』を観て、人を操れる能力がとんでもなく羨ましく感じてしまいました。

 本作は、韓国発のアクションサスペンス『超能力者(英題:HAUNTER)』をリメイクしたもの。他人を自由に操れる能力を持つ男(藤原竜也)は、人に気付かれないように孤独な人生を送っていました。そんな中、唯一操ることのできない男、田中終一(山田孝之)と出会います。「なぜ操れない......!!」と終一の存在を恐れた男は、仕事場を襲撃し、彼の社長を殺害。大切な人を守れなかったことで自分を攻める終一は、これ以上人を傷つけないために、男を追いかけます。

 超能力を持つ男は、周りの人を操り、終一を容赦なく攻撃します。いきなりマッチョ2人が登場し、ムキムキの腕を振り回すシーンも。他にも、「なりたい顔No.1」の石原さとみ扮するヒロイン、そして警察、銀行員など、いろんな人を操ります。目的は終一の殺害。しかも操った後に、用がなくなった人を無差別に殺しちゃう男の行動には、嫌悪感を覚えますが、これをもっと世の中のタメに使ったら、どれだけいいか......!! 例えばマッチョ2人にお姫様だっこしてもらったり、石原さとみがメイクを伝授してくれたり......と、私があの男だったら、という妄想が止まりませんでした。

 また本作は、「俺はこのために生まれてきたんだ......!!」と2人の男が存在価値を見出すアツイ作品でもあります。男と男のぶつかり合い。女性には多少理解できない部分もありますが、男性は共感できる部分も多いのでは。しかも主演は、日本を代表するといっても過言ではない実力派俳優の山田孝之と藤原竜也。彼らのアツアツのバトルも楽しんでみてくださいね。

(文/トキエス)

« 前の記事「もやもやレビュー」記事一覧次の記事 »

BOOKSTAND

BOOK STANDプレミアム