ポケットがあるパンツって大事。『ザ・コール 緊急通報司令室』
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近年、ファストファッションが流行していますが、たまにポケットがフェイクのスキニーパンツと出会うことはありませんか? 「スマホや財布は鞄に入れているから別にフェイクでも問題なし!」と思っている方、『ザ・コール 緊急通報司令室』という白昼に起こる誘拐事件を描いたストーリーを観れば、ポケットが重要に思えてくるかもしれません。
昼間のショッピングモールで友達と食事を楽しんでいた少女、ケイシー。友達と別れたあと、彼女は友達が忘れていった携帯電話をパンツのポケットにしまい、ショッピングモールを後にしますが、駐車場で何者かに拉致されます。ケイシーが目覚めると、そこは車のトランクの中。暗闇の中で、とっさにポケットにしまっていた携帯電話の存在に気づき、911(ロサンゼルス市警察の緊急通報用電話番号)に電話します。
その電話に対応したのはオペレーターのジョーダン。彼女には、半年前に不法侵入に怯える少女からの電話を受けた際、ちょっとした判断ミスで少女を救えなかったという悲しい過去が。それがトラウマになり、オペレーターから研究生を指導する講師へと転向していました。その研究生指導中にケイシーからの電話を受けたジョーダンは、自分のトラウマと葛藤しながら電話一本で必死にケイシーを救い出そうと奮闘します。
ケイシーが生き残るための唯一の手段は、ポケットにしまった携帯電話でした。自分の携帯は拉致された際に壊れてしまったので、頼れるのは友達の携帯のみ。もしケイシーがフェイクポケットのパンツを履いていて、携帯を鞄にしまっていたら......もうソッコー殺されてます。手に汗握る緊迫したシーンを見れば、ポケットの重要性に気付かされます。
また、ジョーダンがトラウマと葛藤しながら仕事に挑む姿は、働いている女性ならだれでも尊敬できること間違いなし。彼女の仕事への意気込みや信念にも心動かされるので、ぜひ女性にオススメしたい作品です。
(文/トキエス)