意味のないSNS投稿って意外と怖い!?　『予告犯』

　TwitterやFacebookなど、いつでもネット上に今の気分を投稿できるSNS。気軽さと便利さを兼ね備え、友達が増える等のメリットもたくさんありますが、一方で、誰が何を見ているかわからないというデメリットもあります。「え、それってデメリットなの？」と思った方に是非オススメしたい作品がコチラ。生田斗真主演の『予告犯』です。

　新聞紙の頭巾を被った男・シンブンシ（予告犯）が放火を予告する動画がインターネット上に投稿され、彼の予告通りに食品加工会社の工場で放火事件が発生。警視庁サイバー犯罪対策課が捜査を開始します。彼らが、シンブンシの以前の投稿動画に注目すると、SNS上で人を小馬鹿にする書き込みをした者を罰する内容が公開されていました。実際、法では裁けないような罪を罰していくシンブンシは次第に若者たちから支持を集め、模倣犯まで登場するほど。

　本編の前半でシンブンシが投稿する動画の内容は、前述した通り、法では裁けない悪いことをした人たちを罰する内容ばかり。例えば、面接をしにきた挙動不審な男を小馬鹿にして、面接をSNS上で実況中継してしまった若い面接官。彼は、容赦なくバッドでフルボッコされます。面接官の男も、まさかこんな目に遭うとは思ってもいなかったでしょう......。本当に誰がどこで自分の投稿を見ているかわからないという恐怖を植え付けられます。

　しかし、ストーリーが展開していくにつれ、徐々にシンブンシが予告犯としてネット上に動画投稿した理由が明らかになっていきます。理由が判明したときには、涙を流してしまうこと間違いなし！　そして、改めて自分のSNS投稿を見直したくなることでしょう。