「自分は何にでもなれる」という思い込みって大切。『ランゴ』
- 『ランゴ おしゃべりカメレオンの不思議な冒険 [DVD]』
- (声の出演),ジョニー・デップ,アイラ・フィッシャー,アビゲイル・ブレスリン,ネッド・ビーティ,ゴア・ヴァービンスキー
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カメレオン俳優ジョニー・デップがカメレオン役を演じた『ランゴ』。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のゴア・ヴァービンスキー監督がジョニーとタッグを組んだフルCGアニメーションで、俳優の演技をもとに描かれたリアルアニメーション映像が注目され、第84回アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞した作品です。
本作の主人公は、ペットとして水槽の中で飼われていた、演じることが大好きなお調子者のカメレオン、ランゴ(ジョニー・デップ)。ある日、ドライブ中に水槽ごと道路に投げ出されてしまい、砂漠をさまよう羽目になります。水槽の中の世界しか知らなかったランゴがたどり着いたのは、荒野の町・ダートでした。
町中のバーを訪れると、そこには怖い動物ばかり......そんなとき、ランゴは「僕は何にでもなれる」と自分に言い聞かせて、お得意の演技でヒーローを演じます。すると、町の住人たちはランゴのことをヒーローだとすっかり思い込み、町の保安官に任命されてしまいます。
ランゴの「僕は何にでもなれる」という思い込みは、なぜかジョニー本人の心の声のようにも思えてしまいます。シザーハンズをはじめ、ジャック・スパロウ、そして最新作『ブラック・スキャンダル』では実在した凶悪犯を演じるジョニー。そんな彼がカメレオン俳優と称される理由が本作から伝わってきます。
また、ヒーローを演じながらさまざまな問題に立ち向かうランゴの姿を観ると、嘘はダメだけど、思い込みはとっても大切だと気付かされます。現実世界の厳しさを知らなかったランゴが成長していくきっかけになった「思い込み」。これは、私たちも実践してみる価値アリです。
(文/トキエス)