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『犬神家の一族』の金田一に学ぶ、アウェーな忘年会攻略テク。

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角川映画
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 忘年会やパーティなどアウェーな場所に行く機会が増える年末。この時期にぜひ観ておきたいのが、1976年公開、角川映画第1作『犬神家の一族』(市川崑監督)です。金田一耕助(石坂浩二)の飄々としたキャラクターは映画の大きな魅力であると同時に、友達がいない人が目指すべきキャラクターでもあるのです。

 単身でアウェーな環境へ乗り込んでいくのは、金田一耕助同様、友達がいない人も日常的にやっていること。しかも金田一の場合、アウェー環境に来た瞬間に人が死に、重要参考人になるという悪条件付き。が、マイナスからであっても人間関係を上手に構築してしまうのが、金田一耕助のすごいところ。そこで、金田一耕助に学ぶ人間関係構築のポイントを、3つにまとめてみました。

1、困った時は笑顔で本心を言おう! 
 探偵調査を依頼してきた弁護士・若林が冒頭でいきなり死亡してしまい、仕事がパァになってしまうのではと内心困っていた金田一。が、若林の上司で犬神家の顧問弁護士でもある古館が代わりに調査を依頼すると申し出てくれます。その時の金田一、「いやぁ宿代とかどうしようと、内心困っていたんですよぉ」と笑顔で打ち明けます。初対面の人との関係をスムーズにするには、変にかっこつけずに初めに心を開いてしまうというのがやっぱり大事なようです。

2、とりあえず背筋を伸ばそう!
 髪はボサボサ、ファッションにも無頓着ながら、なぜか自信に満ちて見える金田一。その理由は恐らく、意外と背筋が伸びているから!ではないでしょうか。内気な人は猫背になりがちな気がするので、とりあえず背筋を伸ばして自信ある風に見せておくことも重要かもしれません。

3、KYであることを恐れない!
 空気がものすごく沈んでいる通夜の時に、急に紅茶が飲みたいと言い出したり、宿の女中から一番美味しかった料理を聞かれ「生卵!」と答えてみたり。随所で(意図的?な)KYぶりを発揮する金田一。オレオレにならずに存在感を発揮できるKYテクは、恐れずに使っていくべき!

(文/根本美保子)

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