イベントには、喜多陽子さんをはじめとしたガールズバンド「B1」メンバーと、落合モトキさん、チリヌルヲワカのユウさんが登場しました。
2010年、『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ! 』で映画デビューして以来、既に10作品に出演している、今、注目の若手女優・喜多陽子さん。一方、子役時代からドラマや映画に出演し続け、正義のヒーローからゲイまで幅広い役柄をこなす俳優・落合モトキさん。このたび、2人が出演する、青春ロック・エンターテイメント映画『日々ロック』の公開を前にして、イベントスペース「JOL原宿」でトークショーを敢行。作品の裏話やみどころなどを教えてくれました。
◆ "ロック魂"を燃やす青春ストーリー
映画『日々ロック』は、『週刊ヤングジャンプ』で2010年から不定期連載中の同名漫画を、『SR サイタマノラッパー』などの入江悠監督が実写映画化したもの。売れないロックバンド「ザ・ロックンロールブラザーズ」で活動する主人公・日々沼拓郎(野村周平)と仲間たちが、トップアイドル・宇田川咲(二階堂ふみ)との突然の出会いをきっかけに、"ロック魂"を燃やしていく青春ストーリーです。
◆ 落合モトキさん、二股には理解あり!?
落合さんが演じるのは、人気ビジュアル系バンドのイケメンボーカル・新庄。内田裕也を思わせる(?)ザ・ロックンローラーなしゃべり方も印象的な強烈キャラですが、実際の落合さんは爽やかな好青年。そのことについて喜多さんは「役と(本人のキャラが)全然違うから、さっき楽屋で会った時に誰かわかりませんでした(笑)」と、突っ込みます。さらに「(落合さんとは反対に)新庄さんは、性格も悪いし、気持ち悪いって思った」(喜多さん)とも。落合さん......いや、新庄さん、散々です(笑)。
一方、喜多さん扮する町田町子は、新庄と拓郎の間で心揺れる、ライブハウスのアイドル店員。「撮影現場では決してアイドル的存在ではなかった」と漏らす喜多さんに対して、落合さんは「二階堂さんと喜多さんしか女性がいなかったので、撮影現場に女性がいれば皆のモチベーションはぐーんと上がりました」とフォローしていました。というか、よく考えるとあまりフォローになってないような気がしなくもないですが。
そんな2人は、映画の中ではいい雰囲気に......と言いたいところですが、新庄は町子に"二股的"なちょっかいを出すチャラモテ男です。そのことについて落合さんは「器用な人だったらやってもいいんじゃないですか。やめろとはいいませんね、その人の生き方かもしれないし」と、冷静な見方をしていました。
◆ 野村周平さんの「ほぼ全裸」、落合モトキさんの「白目」を見逃すな!
本作の見どころは、なんといってもロックシーン! 落合さんの劇中バンド「ザ・ランゴリアーズ」の演奏シーンもめちゃくちゃかっこいいです! ちなみに、バンドマンって演奏中は汗だくなイメージがありますが、落合さん演じる新庄は、演奏中も汗なんかまったく見せないクールっぷり。それについて落合さんは、「いや、汗はばっちばちにかきますけど、撮影のときはスタッフさんが扇風機を持ってくれてたんですよ。しかも業務用のでっかいやつ」と撮影の裏側を教えてくれました。「クールな新庄」の裏側には、隠れた努力があったのです。
そしてもうひとつの見所が、野村さんの「裸」と落合さんの「白目」です。「リハーサル中、拓郎役の野村周平くんが、前張りいっちょで、ほぼ全裸の状態で現場をうろうろしてたんですよ。それを見て『こういう映画なんだ』って思って。自分ももっとすごいことやっていいのかなって、無意識に出たのが"白目"だったという(笑)」(落合さん)。
◆ 音楽好きなら観に行くべき!
というわけで、落合さんの白目シーンがとっても気になる本作は、11月22日に全国ロードショー! 「音楽好きの人が観たら、より楽しめる映画だと思います。ライブ感がすごいので、DVDではなく、ぜひ映画館で『爆音』を体で感じてほしいなって思います」と落合さん。
昔、音楽に没頭していた人、青春の日々を送っていた人、恋に夢中だった人、今まさに何かに夢中になっている人は、ぜひ青春と爆音を体感しに、映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(取材・文/小山田滝音)
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『日々ロック』
11月22日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー!
監督:入江悠
出演:野村周平、二階堂ふみ、落合トモキ、喜多陽子、竹中直人ほか
配給:松竹
公式サイト:http://hibirock.jp
©「日々ロック」制作委員会