映画の中でふたりが参拝した「江島神社」
松本潤&上野樹里主演で大ヒットを記録している恋愛映画『陽だまりの彼女』。気持ちがいいほどにベタベタな江の島デートに、逆に萌えた!という人は多いのではないでしょうか。というわけで、『陽だまりの彼女』に登場した江ノ島デートコースを巡ってみました。クリスマス間近のリアルデートにもお薦めですが、エア松潤とのデートのつもりでひとりで行くのも楽しいです。
映画の中でも印象的だった、約8000匹のマイワシなど相模湾の魚たちが泳いでいるという、「新江ノ島水族館」の「相模湾大水槽」。入場料金は2000円、松潤におごってもらったつもりで、自分の財布から払いましょう。中は特にクラゲの展示が美しくて、一日中でも過ごせそうです。江ノ電「江ノ島駅」からは徒歩10分、小田急線「片瀬江ノ島駅」からは徒歩3分。島ではなく、本島にあります。
次は、劇中でふたりがイチャイチャしながら渡った「江の島 弁天橋」。海の上に架かる、江の島の入口です。騙されたと思って、歩きながら右斜め45度ぐらいを見上げて微笑んでみてください。なんと、隣に松潤がいるような錯覚ができます。マジです。
橋を渡りきり江の島に上陸すると、最初に見えてくるのがこの鳥居です。ここから先は、島の中心にある「江島神社」へと続く参道です。この参道でも、ふたりはかなりイチャイチャしていました。
鳥居をくぐって3〜4分ほど歩くと、松潤が頬張ったあのおまんじゅうに出合えますよ! 江戸時代から続く老舗のおまんじゅう屋さん「紀の国屋本店」です。
「女夫まんじゅう」と呼ばれる、カップルで食べるのにもぴったりなおまんじゅう。白はこしあんの酒まんじゅう、黒はつぶあんの黒砂糖まんじゅうで、お土産はもちろん、蒸したてを店内でいただくこともできます(1皿2個入 200円。お茶のサービスも)。
創業以来ずっと手作りという素朴なおまんじゅうは、皮がもちっと柔らかく、手練りのあんが上品でおいしい。帰り道に寄ると、甘さで疲れが一気に癒えます。ちなみに、店に入って一番手前の席は"松潤シート"と呼ばれる、松潤&上野樹里が座った席です。さらに細かく言うと、松潤がテーブルに向かって右側、上野樹里がテーブルに向かって左側に座ったそうです。松潤が食べたこのおまんじゅう目当てに、全国からファンがやってきて、その松潤シートに間接座りをしていくそう。松潤さん、もっと全国のいろんな椅子に座って、町おこししてください!
まだ続きます。2人が参拝した「江島神社」です。縁結びの御利益があるここには、「むすび絵馬」という、ピンク色でしかもハートが描かれた、良縁成就の絵馬もあります。こんなラブ度の高い絵馬は初めて見ました。かわいいです。
ふたりの足跡をたどってみると、恋の匂いがムンムンに漂うど鉄板なデートコースであることが実感できます。そして久々に、なんとも言えないファンシーな気持ちが胸に蘇ってくることでしょう。まだ続きます。
今回のメインイベントともいえる、極めつけの場所がここ! 海の見える丘の上に建てられた、恋人たちの聖地「龍恋の鐘」です。この鐘を鳴らすと永遠の愛が約束されるそうなんですが、それよりもインパクト大なのが、フェンスに無数にロックされている南京錠です。名前を書いた鍵をかけると永遠の愛が叶う......らしく、劇中のふたりも、ここに鍵をかけて永遠の愛を誓ってます。あと、鐘の音は想像以上にデカいので気をつけてください。
ここへ来るには、「江島神社 辺津の宮」脇の石段をのぼるか、全長106mの「エスカー」(映画の中で2人も乗ってました/有料)に乗るかした先にある、「奥津の宮」を目指します。そこからまた少し歩いて山道の先が龍恋の鐘。看板があるので行けばわかりますが、わりと激しく息切れするはずです。
ご覧の通り、すごい密度で犇めく南京錠。これは見る価値あり! 圧巻です! 世の中にはこんなにもたくさんのカップルがいるのか! しかも2010年代なのに1980年代臭がするのはなぜ! いろんな疑問がわいてきます! ちなみに鍵は持参or近隣のお店でも購入できます。鍵は安全のために定期的に撤去されているそうですが、それにもかかわらずこの量です。
鐘の近くには、映画の中で使われた南京錠も展示されています。
以上です。ひとりでも、ふたりでも、とびっきりファンシーな陽だまりデートを楽しんでください。
(写真・文/根本美保子)