左から、プロデューサーのデイビッド・ヘイマン、主演のサンドラ・ブロック、アルフォンソ・キュアロン監督
世界40ヶ国以上で初登場1位を獲得し、世界興収は6億ドル(約600億円)を突破。全世界的に超話題のSF映画『ゼロ・グラビティ』が、12月13日(土)よりついに日本でも公開になります(世界最遅)! で、そのPRのために主演のサンドラ・ブロックと、アルフォンソ・キュアロン監督(『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『トゥモロー・ワールド』)、プロデューサーのデイビッド・ヘイマン(『ハリー・ポッター』シリーズ)が揃って来日。六本木のグランドハイアットにて記者会見が行われました。
真っ赤なドレスに黒いハイヒールで華やかに現れたサンドラ・ブロックは、キアヌ・リーブスとの共演作『イルマーレ』以来7年ぶり、5回目の来日。「義理の弟が日本人なので、彼を含めて家族で行きたいと思っていたんですが、今回は叶いませんでした。日本文化にはとても感動します。皆さんとても優しくて、礼儀正しい。こういう場所(会見場)に来ると、いつも狼の群れの中に入れられたような気持ちになるんですが、ここにいる皆さんは本当に優しくて敬意を払ってくれる。ここを一歩出ると邪悪な人たちなのかも知れませんが(笑)」と語ります。実は2011年の東日本大震災の時には、100万ドル(当時で約8000万円)もの寄付をしてくれたサンドラ。ひとつひとつの質問に、ジョークを織り交ぜながらボリュームたっぷりに答えるサービス精神といい、アラフィフとは思えない美女っぷりといい、日本人の裏表まで見破る勘の鋭さといい(冗談ですが)、本当にため息が出るほど素敵な女性でした。
また、今作で初共演を果たした長年の友人ジョージ・クルーニーについては「Terrible(最悪)!」と前振りしつつも、「魅力的で楽しくて、そしてあれほど仕事をする人を見たことがありません。週に7日、1日24時間仕事をしているというぐらい、彼が休んでいる姿を見たことがないんです。また、彼には私たちを助けようという気持ちがいつもあって、それによって自分の役が小さくなったりカットされたりするとしても、映画のためにそれが一番いいことなら構わないという心を持っているんです。ほんとはこんなにいいこと、言いたくないんですけどね。でも皆さんが思っている以上の、本当に素晴らしい人です」と語り、その仲の良さがにじみ出ていました。
4年半もの歳月をかけ、技術革新待ちまでして作り上げられた、革新的な宇宙映画。アカデミー賞最有力との呼び声も高い『ゼロ・グラビティ』は12月13日公開。「この作品には本当に思い入れが強いですし、愛しています。人々が忍耐強く困難に立ち向かって行く姿、それが非常に美しく描かれていると思います」と、サンドラ。待ちきれません! 2D版も上映されますが、3Dが絶対お勧めです!
(文/根本美保子)