綺麗で快適なシネコンにも慣れきって、映画館という箱自体にドキドキわくわくすることはあまりなくなりました。でも、これはわくドキします!
2012年4月に発表され、すでに世界約300スクリーン以上で採用されている、ドルビーの新しいシネマ音響「ドルビーアトモス」! 天井含めスピーカーの数を従来よりも増やし、3D的なの音響表現をするという次世代の音響規格なのですが、11月に日本で初めて導入した「TOHOシネマズららぽーと船橋」に行って参りました。
オープンから約1週間。新車の匂いのようなものが充満する、真新しいスクリーン4を目の当たりにしてまず感じたのは、映画館も新しいと新車の匂いがするのか!というどうでもいいことでした。そして、左右天井にこれ見よがしに配置されたスピーカーの美しさ。月並みですが、未来にきた感じがしたんです。次世代規格というだけあって、ほんとに21世紀感がムンムン。おまけにスクリーンも巨大。スクリーン4には、TOHOシネマズの独自規格による「TCX(TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN)」が採用されているそうで、壁いっぱいに広がるそれは、とにかく圧倒的なデカさなのです。
そんな21世紀的な環境で鑑賞するのは、今夏に上映され熱狂的なファンを生んだ怪獣映画『パシフィック・リム』。現在、「TOHOシネマズららぽーと船橋」では、ドルビーアトモスお試し上映として、『パシフィック・リム』と『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の2本を1000円(※)でリバイバル上映しているのです。
(※3D鑑賞料含む。3Dメガネ購入の場合は+100円。上映期間は12月6日までを予定。延長の可能性もあり/12月1日現在の情報です)
と、胸を踊らせて体験しましたが! 結論としては、没入感&迫力MAX。これに尽きると思います。自分もスクリーンの一部のような錯覚がリアルに起こって、時々体がビクッとします。夢を見てる時みたいというか、アトラクションと言った方がいいのか。......そんな感じです。さらにTCXは画質がすごくクリアな印象で、とても引き込まれます。
映画は、観るを超えて、ほんとに体験する領域にきてる! 12月13日からは、このスクリーン4で『ゼロ・グラビティ』が上映されます。ヤバそうです。
(文/根本美保子)