ネタ劇場
ときめく英語

文句、言い訳、角が立ったり歯が浮いたり。日本語で言いにくいことも、英語で言えばときめける! 不条理な毎日をサバイブするために。英語のセリフを、映画から学ぶコーナーです。

サルワクの世界を生んだウィル博士のエイプ愛が伝わるセリフ。『猿の惑星:創世記』から。

猿の惑星:創世記(ジェネシス) [Blu-ray]
『猿の惑星:創世記(ジェネシス) [Blu-ray]』
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> LawsonHMV

 超有名なSF映画シリーズの新たなシリーズの起点とされている『猿の惑星:創世記』。今年はそのシリーズの完結編と言われている『猿の惑星:聖戦記』が公開され話題になりましたね! この新作は、単発でも楽しめる作品として人気が出ているため、猿の惑星(通称:サルワク)の世界を知らないまま鑑賞した人も少なくないでしょう。
 「それにしても、なぜ猿はこんなに増えていったの?」なんて人に『猿の惑星:創世記』のウィル博士を簡単にご紹介。彼は神経学者で、アルツハイマー遺伝子治療薬を開発しチンパンジーに投与。そのチンパンジーの子どもが本シリーズの主役であるシーザーなのです。本作ではウィルがシーザーを我が子のように育てていき、人間とエイプとの愛情に心打たれます。そんなエイプ愛がつまったウィル博士のセリフを抜粋。

①学者のウィルは父がアルツハイマーのため、この治療薬に命をかけていました。
"One shot is all I need!"
(僕に必要なのは、その一回限りのチャンスなんだ!)

解説:"one shot"は、「一回限りの」や「単発の」という意味ですが、ラストチャンスというシチュエーションでもよく使われます。


②シーザーの可能性に対して人から褒められても、謙虚に対応。
"Oh, I can't take any credit. It's in his genes."
(自分の手柄でもなんでもないさ。これは彼の遺伝子にあるものなんだ)

解説:"take credit (for) " で「自分の手柄/功績にする」という意味。


③シーザーを自由に遊ばせたい!と、公園でリールを外すウィル。
"If I take this off you can not leave my sight."
(これを外しても、遠くへいくんじゃないぞ)

解説:"my sight"は「視界」。この文を直訳は「もしこれを外してもあなたは私の視界から離れる事はできません」。


④成長期のシーザーは頭が良いため混乱しますが、ウィルは優しく応えます。
"Are you pet? No. You are not a pet."
(君はペットかって? 違う、君はペットなんかじゃない)

解説: be 動詞に否定形を使う時は「are not → aren't」と省略されることもありますが、否定の表現を強調したい場合は「are not 」と略さずにnot を強調して発音します。


⑤シーザーが施設に入れられることに。
"I'm going to get out of here, I promise."
(ここから出してあげる、約束だ)


⑥エイプたちが団結し、リーダー気質を発揮したシーザーに対して
"You know what they're capable of."
(君は彼らが乗り越えられるってわかってるだろ)

解説:"capable of~" は「〜の能力がある」「才能がある」「〜ができる」という意味。このシーンでは、エイプと団結したシーザーに家にかえってきてほしいとウィルが懇願します。


⑦人間に散々傷つけられてきたシーザーを守る覚悟で説得するウィル。
"If you come home, I'll protect you."
(もし君が家に帰って来るなら、君を守るよ)

⑧自分が作り上げた投与薬がきっかけでこの世界が始まったと後悔。
"Caesar, I'm sorry. This is my fault."
(シーザー、悪かった。これはすべて僕の責任だ)

解説:"This is my fault."は日常英会話にかなりでてくるフレーズ。 "fault"は「過失」という意味なのですが、このフレーズは「私のせいだ」「私の責任だ」と意味します。


ウィルとシーザーのように動物と強い愛情を育みたい人におすすめな英文。日常英会話でも使えるフレーズもあるので、ぜひ本作を鑑賞しながら覚えてみてくださいね。

(文/トキエス)

BOOKSTAND

BOOK STANDプレミアム