どちらが詰み? 5手詰に挑戦

『NHK将棋講座』の別冊付録で先月号からスタートした及川拓馬(おいかわ・たくま)六段の「直感力を磨く2択問題 どちらが詰み!?」。今月は5手詰編をお届けします。

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こんにちは、棋士の及川拓馬です。
先月の「直観力を磨く2択問題 どちらが詰み!? 3手詰編」はいかがだったでしょうか。
少しの形の違いで詰む、詰まないが変わることは、将棋の楽しいところでもあり、難しいところでもあります。その違いを直観で判断するには、数をこなし徐々に詰みの形を覚えていくことが大切です。
よく強くなるための秘訣(ひけつ)や棋士の勉強方法の質問がありますが、基本的には地道な反復練習です。詰将棋や棋譜並べ、実戦を数多く積み重ねることによって、棋士も日々棋力を磨いているのです。
さて、今回は先月と同じ内容で5手詰編になります。3手詰と比べると手数は2手しか変わりませんが、読まなければならない変化の量が格段に増えます。そのぶん難易度は上がりますが、先月の応用問題や5手詰で1セットの形も作りましたので、ぜひチャレンジしてみてください。

■どちらが詰み?


正解 B
▲2一飛成 △同 玉
▲3二銀  △1二玉
▲2三金まで

まずは▲2一飛成と飛車を捨てて、玉を下段へ落とします。3手目▲3二銀が「2三」へ利かせる急所の王手。△1二玉、△2二玉のどちらに逃げても▲2三金で詰みとなります。A図では▲3二銀が打てません。
■『NHK将棋講座』2017年8月号より

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