勘違いしていませんか? ティランジア栽培のウソホント

さまざまなティランジア。中央頂上のものから時計回りに、テクトルム T.tectorum 、ファシクラータ‘ルビーレッド’T.fasciculata 'RubyRed'、ハンメリー T.hammeri 、ストリクタ T.stricta 、イオナンタ‘フエゴ’ T.ionantha 'Fuego'、レオナミアナの交配種 T.leonamiana Hybrid、ウスネオイデス T.usneoides 、カピタータの類似種 T.aff.capitata 、ザカパネンシス T.zacapanensis 撮影:田中雅
用土を必要としないティランジアは、初めて育てるときには戸惑いや勘違いが多いもの。熱帯植物研究家で、ティランジア栽培のプロフェッショナル・清水秀男(しみず・ひでお)さんに、基本を教えてもらいました。ビギナーやこれから育てる人は必見です。

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■Q:薄暗い室内でも栽培できる

 
A:間違い! 木漏れ日程度の明るさと風通しを好みます。
室内なら明るく風通しのよい窓辺に、戸外なら明るい軒下に置きましょう。ただティランジアは軽いので、戸外では風で飛ばされてしまうことがあるので注意してください。また、冬場は室内で管理しましょう。
最も苦手なのは蒸れることです。特に高温多湿の夏の管理は要注意です。真夏の閉めきった室内に置き去りにするのはNG。置き場を変えられない場合はエアコンの効いた明るい窓辺に置きましょう。真夏にペットの犬を部屋に残していく場合、エアコンのスイッチをオンにするはず。ティランジアもペット同様に気配りを忘れないでください。

■Q:水はたまに霧吹きで少し与える程度でよい

 
A:間違い! 目安は週に1回たっぷりと。おすすめは「ソーキング」という方法。
ティランジアは主に葉から水分を取り込みます。初心者の場合、霧吹きを使った水やりでは十分に体内まで水が行き渡らないことが少なくありません。慣れるまでは「ソーキング」での水やりが無難です。
「ソーキング」は、バケツなどの水を張った容器に直接ティランジアを浸す方法です。水切れの応急処置にも使われます。
ソーキング後は、しっかり水を切ることがポイント。水分が株の芯に残ると蒸れやすくなります。作業は夜がおすすめです。朝までには株が乾くので、日中の蒸れ予防になります。

■Q:病害虫の心配はほとんどない

 
A:間違い! ハダニやカイガラムシには注意しましょう
比較的病害虫が少ない植物ですが、ハダニやカイガラムシに気をつけましょう。特にカイガラムシの排せつ物につく黒カビで、すす病にかかることがあります。
虫がひどく繁殖してしまった場合は、株ごと薬液に浸してしまうのが、手っ取り早く駆除する方法です。ふだんから株をよく観察して、害虫を早期発見することが大切です。
■『NHK趣味の園芸』2017年8月号より

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