ベランダでアジサイを楽しむ——水切れをさせないコツ
- 入れる水の量は2cmほどの深さまでにとどめる。夕方にちょうどなくなっているくらいが適量。撮影:田中雅也
個性的な花を鉢いっぱいに咲かせるアジサイは、まるで豪華なブーケのよう。テラスやベランダなど、すぐに手の届く場所に置いて楽しんでみませんか。
アジサイをコンパクトなまま、ベランダで管理するなら、土がカラカラに乾燥しないような工夫が必要。限られたスペースには腰水栽培がおすすめです。園芸研究家の村上 敏(むらかみ・さとし)さんに、水切れをさせないためのコツを教えてもらいました。
* * *
5月ごろから秋口まで、時に花が咲いている間、アジサイはたくさんの水を必要とします。ところが多くのベランダは風通しがよく、乾燥しがちです。風当たりの強い場所では乾燥が進みやすいので注意します。
うっかり水切れさせてしまい、葉がぐったりしたところに水をやると、その場では回復したように見えます。しかし、これを繰り返していると葉や花がちりちりになり、下葉が落ちてしまいます。
また、株が大きくなればなるほど、水切れも起こしやすくなります。これは、株に対して鉢のサイズが小さすぎるためです。
普通ならば、購入した株は水切れを起こさないよう、二回りほど大きな鉢に植え替えます。しかし、ベランダではできるだけコンパクトに維持したいもの。
4号の深鉢が持ち運びも楽で扱いやすいのですが、どうしても水切れの不安は残ります。そこで対策として腰水や底面給水鉢を用います。
また、思いきって二〜三回り大きな鉢に植え替えてしまう方法もあります。この場合は株が充実すると、株元から太い枝が長く伸びてきます。花の咲いた枝と高さをそろえて早めに切り戻せば、株が大きくなるのを抑えることができます。
■『NHK趣味の園芸』2017年6月号より
アジサイをコンパクトなまま、ベランダで管理するなら、土がカラカラに乾燥しないような工夫が必要。限られたスペースには腰水栽培がおすすめです。園芸研究家の村上 敏(むらかみ・さとし)さんに、水切れをさせないためのコツを教えてもらいました。
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5月ごろから秋口まで、時に花が咲いている間、アジサイはたくさんの水を必要とします。ところが多くのベランダは風通しがよく、乾燥しがちです。風当たりの強い場所では乾燥が進みやすいので注意します。
うっかり水切れさせてしまい、葉がぐったりしたところに水をやると、その場では回復したように見えます。しかし、これを繰り返していると葉や花がちりちりになり、下葉が落ちてしまいます。
また、株が大きくなればなるほど、水切れも起こしやすくなります。これは、株に対して鉢のサイズが小さすぎるためです。
普通ならば、購入した株は水切れを起こさないよう、二回りほど大きな鉢に植え替えます。しかし、ベランダではできるだけコンパクトに維持したいもの。
4号の深鉢が持ち運びも楽で扱いやすいのですが、どうしても水切れの不安は残ります。そこで対策として腰水や底面給水鉢を用います。
また、思いきって二〜三回り大きな鉢に植え替えてしまう方法もあります。この場合は株が充実すると、株元から太い枝が長く伸びてきます。花の咲いた枝と高さをそろえて早めに切り戻せば、株が大きくなるのを抑えることができます。
■『NHK趣味の園芸』2017年6月号より
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