シャンプーはいつするべき? 自然乾燥は髪にいいの?

イラスト:別府麻衣
さまざまな情報が氾濫する中、シャンプーのしかたや乾かし方について、思い込みや間違った理解をしている人もいるでしょう。そこで、美容師でヘアサロンの代表を務める野沢道生(のざわ・みちお)さんが、みなさんが抱いている素朴な疑問にお答えします。

* * *


■シャンプーは「一日1回、夜洗う」がおすすめです

「毎日シャンプーするのは洗いすぎ」という説もありますが、私は「シャンプーは一日1回」が基本と考えています。日中の汚れや皮脂は、その日のうちに落としたほうがいいので、シャンプーは夜行うのがおすすめ。特にワックスやスプレーなどのスタイリング剤をつけている人は、そのまま眠ると頭皮への負担になりますから、きちんと洗い落としてから寝るようにしてください。ただし、人によってライフスタイルは異なります。また、夏場など寝ている間に頭に汗をたくさんかく場合も。そんな場合は、必ずしも夜にこだわる必要はありません。

■「自然乾燥は髪を傷めない」は大きな誤解です

「ドライヤーの熱は髪によくない」と考えて自然乾燥させている人がいますが、これは間違い。長時間、ぬれた状態でいるほうが、髪にはマイナスです。ぬれた髪は、膨潤してキューティクルが開き、ちょっとした刺激でも剥がれやすくなります。また、頭皮が湿った状態だと、雑菌が繁殖しやすくかゆみなどの頭皮トラブルの原因にも。熱から髪を守るドライヤーやトリートメントも普及しているので、上手に取り入れながら「すばやく乾かす」を習慣にして。

■「タオルで包んでねじる」はキューティクルを傷めるおそれあり!

髪の長い人は、完全に乾かすのが大変。そのため、髪をタオルで巻いて放置してしまうことがあるのでは? 何度もお話ししているように、ぬれた状態の髪は非常にデリケート。タオルで巻くときも、丁寧に扱ってください。最も避けたいのが、長い髪をタオルで巻き、雑巾を絞るようにして水けをとるやり方。確かに水けはとれますが、タオルと髪との摩擦で、キューティクルはボロボロになります。美しいロングヘアを保つためには注意が必要です。
■『NHKまる得マガジン 思いどおりの髪形に! 悩み解決 スタイリング術』より

NHKテキストVIEW

思いどおりの髪形に! 悩み解決 スタイリング術 (NHKまる得マガジン)
『思いどおりの髪形に! 悩み解決 スタイリング術 (NHKまる得マガジン)』
NHK出版
617円(税込)
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HonyaClub.com
>> LawsonHMV

« 前のページ | 次のページ »

BOOK STANDプレミアム