ベランダ菜園の悩みを解決! 3つのアイデア

チンゲンサイ(アブラナ科)を植えた浅型のプランターを埋め、ミニトマト(ナス科)とチャイブ(ユリ科)は根が絡むように寄せ植えする。バジル(シソ科)も加えるとよい。イラスト:五嶋直美
プランター直送の野菜で、新鮮なサラダを楽しんでみませんか。狭いベランダしかなかったり、毎日水やりができなかったりしても、アイデア次第で彩り豊かな菜園ライフが始められます。園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんが3つのお役立ちアイデアをご紹介します。

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1 早めのプランニングで野菜も人も夏休みをとろう
プランターは畑より地温が高くなるので、春にひと足早く栽培をスタートできます。テキストに掲載している栽培カレンダーを参考にして、早めに収穫も終えて、真夏はしっかり夏休みをとりましょう。そうすると、高温期に野菜も人も無理せず、旅行にも行けます。その間、真夏の暑さを利用して土の消毒をすれば、春作で使った土で秋作をすることもできます。ただし、同じ野菜を続けて栽培すると連作障害が起きるので、後作は違う科の野菜を植えましょう。
2 空間を有効に利用しよう
日当たりや風通しが悪かったり、狭くてプランターをたくさん置けなかったりする場合は、ハンギングのプランターで上部の空間を使用して、リーフレタスやイチゴを栽培しましょう。乾燥しやすいので、水切れさせないように、しっかり水やりをしましょう。強風や台風のときは、下ろします。
3 大型プランターに、寄せ植え・寄せ鉢
大型プランターに野菜やハーブを寄せ植えしたり、浅型のプランターを1/3程度埋めて寄せ鉢にしたりすれば、プランター1つでいろいろな野菜やハーブが栽培できます。特に寄せ鉢は、カセット式にプランターを入れ替えられるので管理がラク。土や野菜の株数が多い分、保湿効果が高まり、水やりの回数も少なくてすみますが、過湿にすると蒸れるので注意しましょう。
寄せ植えや寄せ鉢では、同じ科の野菜やハーブを合わせると、その科の野菜を好む病害虫を引き寄せてしまいます。反対に、相乗効果や忌避効果のあるものを合わせると、生育がよくなったり、病害虫の発生を減らしたりする効果が期待できます。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2017年2月号より

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