5級前後の方必見! 藤倉勇樹五段の2択講座スタート

『NHK 将棋講座』別冊付録では、2017年1月号から藤倉勇樹(ふじくら・ゆうき)五段が講師を務める講座「あなたの直観力を試す2択問題 どちらが正解!?」がスタートしました。2択のクイズ形式で、さまざまな局面を丁寧に解説していきます。

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はじめまして、棋士の藤倉です。
今月より3か月にわたり、講座を担当させていただきます。この付録は5級前後の方を対象にしたものです。将棋を始めてから自分の戦法を身につけたい方にお薦めです。
私自身、将棋を始めてから5級に昇級するまでは「何でも棒銀党」でした。相手のレベルが上がり、攻めだけでは勝てなくなったのをきっかけに、囲いを覚えるようになりました。棒銀を指すときは矢倉、四間飛車には美濃囲いなど相性のよい組み合わせがあります。基本を学び、ご自身に合った組み合わせを見つけてください。今回は振り飛車編です。
居飛車が速攻を仕掛けてきた場合の対応を中心に解説させていただきます。皆様の上達に役立つような講座にしていきたいと思います。おつきあいのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

■問1 始まって間もない局面から。飛車先を突いて開戦するか、いったん守るかどちらでしょうか。

 
正解 B 
 
▲7七角(正解図)
歩交換をさせない
今回の問題は、「飛車先の歩交換をさせない」がテーマです。△8六歩からの攻めを防ぐB▲7七角が正解です。振り飛車をやるうえで絶対に欠かせない手なので、覚えておきましょう。
A▲6五歩は積極的な一手ですが、△8八角成▲同銀に△4五角(失敗図)が△8九角成と△2七角成を狙った手で、失敗となります。
ほかに▲7八銀も考えられますが、△8六歩から歩交換をされてしまうと左銀が動きづらくなってしまうので、注意してください。
▲7七角のタイミングは、△8五歩とセットで覚えておくとよいでしょう。

■『NHK将棋講座』2017年1月号より

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