冬じゅう楽しめるタカナ&カラシナ 栽培のポイント

撮影:福田 稔
ピリリとした辛みが食欲をそそるタカナとカラシナ。寒いほど葉が厚みを増し、味がのるから、今が作りどきです。栽培のポイントを、恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに教えてもらいました。

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■新鮮でみずみずしい葉が冬じゅう長く楽しめる

ピリッとした辛みが魅力のタカナとカラシナ。主にカラシナは関東地方以北、タカナは九州地方を中心に栽培されており、漬物としての用途が多いことから「漬け菜」として親しまれています。
栽培方法はどちらも同じ。寒さが厳しくなる11月からの栽培は、ポリマルチやトンネル用シートなどの保温資材を活用するのがポイント。日中はトンネル内の温度が上がって発芽や生育が促進されるため、1〜2月の厳寒期にみずみずしい青菜を収穫することができます。
収穫は、草丈(くさたけ)20cm以上になればいつでも可能。小株どりはサラダやおひたしに、大株どりは漬物や炒め物にすると美味。冬じゅう少しずつ収穫しながら、さまざまな味わい方を楽しんでみましょう

■保温資材で育てる タカナ&カラシナ栽培のポイント

もともと寒さに強いタカナとカラシナですが、寒さが厳しくなる11月にタネをまく場合は、保温用資材の使用が必須。ポリマルチとトンネル用シートを使って作物を寒さから守り、保温しながら栽培します。トンネル用シートにはポリフィルム製やビニール製があり、穴なし、穴あき、透明、半透明など、さまざまな種類があります。今回は、適度な保温力と通気性を兼ね備えた、透明の穴あきシートを使用します。


■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2016年11月号より

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