収穫したての味は格別! 鉢でレモンを育てよう

撮影:福田 稔
今、家庭でレモンを育てる愛好家が急増中です。とれたてのフレッシュな香りを楽しめること、果皮まで安心して食べられることなど、レモン栽培には魅力がいっぱい。庭植え、鉢植え問わず育てやすいレモンですが、扱いやすい鉢植えが、ビギナーにはおすすめです。千葉大学環境健康フィールド科学センターの三輪正幸(みわ・まさゆき)さんに、レモンを鉢で育てる利点を伺いました。

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■ぜんぜん違う! 収穫したてのレモンの味!

11月はレモンの収穫シーズン。スーパーマーケットには一年中黄色い果実が並んでいますが、今がレモンの旬です。
市販のレモンの多くは、完熟する前に収穫されています。一方、自分で育てたレモンなら、枝につけたまま完熟させることができます。完熟レモンのマイルドな風味とジューシーさ、それは実際に味わった人にしかわからないでしょう。
また、レモンは葉にも、花にもさわやかな香りがあります。毎日世話をしていれば、これまで知らなかったレモンの素顔をもっと発見できることでしょう。

■実つきがよくてコンパクト。鉢で育てる利点とその理由

果樹は、どんな種類のものでも鉢で育てることができます。特に鉢植えの果樹は、限られたスペースで根の張りが制限されるため、枝の成長もある程度で落ち着きます。その分のエネルギーを、果実をつけることに向けられるため、実つきがよくなるという利点があります。
もともとレモンの原産地はインド北部の温暖な地域といわれています。暖かく、水はけのよい土地に向いているレモンですが、鉢植えにして置き場に注意すれば、寒冷地でも十分に管理することができます。
■『NHK趣味の園芸』2016年11月号より

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