9月にスタートできる野菜──苦みやクセのないオータムポエム

オータムポエム。テキストでは写真入りで詳しく育て方を解説しています。撮影:渡辺七奈 丸山 滋
今月、タネまきや植えつけができる野菜を、恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんが紹介します。管理作業については、来月号「野菜作り
10月の作業は?」で引き続き紹介します。

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■オータムポエム

コウタイサイ(紅菜苔)とサイシン(菜芯)という、中国のナバナをもとに作られた野菜です。見た目は菜の花のようですが、別名のとおり、アスパラガスのような風味があり、苦みやクセがないのが特徴です。また、ほかのナバナの仲間とは異なり、9月にタネをまき、2か月以内に収穫を開始できるのも魅力です。
まだ夏の暑さが残るこの季節は害虫の被害を受けやすいので、タネまき後は不織布(ふしょくふ)をかけて防除します。主枝(しゅし)の蕾(つぼみ)が1〜2輪ほころんだら、摘心(てきしん)を兼ねて収穫し、わき芽(め)の成長を促します。花か蕾らいの開花が進むと茎がかたくなり、筋張ってきます。花が咲きすぎる前の収穫を心がけましょう。
収穫中も2週間に1回の追肥(ついひ)を続けると、わき芽が次々と成長して、年末まで収穫を楽しめます。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2016年9月号より

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