初心者でも気軽に挑戦できる小玉スイカ
- 撮影:熊原美恵
夏の風物詩スイカ。栽培しやすい小玉種なら、初心者でも気軽に挑戦できます。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんが、小玉スイカ栽培のポイントを紹介します。
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■2m ×2m の広いスペースでつるを育てる「地這(じば)い栽培」とは?
夏の日ざしをたっぷり浴びて育つスイカは、果菜(かさい)類の中でも抜群の人気を誇る野菜。栽培の難易度が高いと思われがちですが、コツを押さえれば初心者でも簡単に育てられます。
スイカの仕立て方には「地這い栽培」や「立体栽培」がありますが、今回紹介する地這い栽培は、1株につき約2m四方の栽培スペースを取り、そこへつるを這わせて育てる栽培法。立体栽培で必要な支柱立て、誘引(ゆういん)などの作業が不要な分、ラクに育てられるのが魅力です。ポイントは、実に養分を供給するつるを旺盛に育てること。畝(うね)は10〜20cmの土を盛った「鞍(くら)つき」にし、水はけを確保すると同時に、根をしっかり張らせることが重要です。
■つると実の数を制限する小玉スイカ栽培のポイント
ポイント1 整枝&摘心でつるを伸ばす
つるを伸ばして育つスイカは、親づるから伸びる“子づる”や“孫づる”に果実が多くつく性質があります。そこで、株が小さいうちに親づるの先端を切り(摘心〈てきしん〉)、子づるの発生を促します。また、1株当たりの子づるの数を3〜4本に制限することで(整枝〈せいし〉)、それぞれのつるに日光をしっかり当てて光合成を促進します。
ポイント2 こまめな摘果で実を充実させる
充実したスイカを育てるには、果実1コにつき25〜30枚の葉が必要と言われています。1株につく果実が多すぎるとすべてに栄養が行き届かないため、1株につき3〜4コの実を残してほかは小さいうちに摘み取ります。この作業を「摘果(てきか)」と言い、おいしいスイカを収穫するための大切な作業となります。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2016年6月号より
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■2m ×2m の広いスペースでつるを育てる「地這(じば)い栽培」とは?
夏の日ざしをたっぷり浴びて育つスイカは、果菜(かさい)類の中でも抜群の人気を誇る野菜。栽培の難易度が高いと思われがちですが、コツを押さえれば初心者でも簡単に育てられます。
スイカの仕立て方には「地這い栽培」や「立体栽培」がありますが、今回紹介する地這い栽培は、1株につき約2m四方の栽培スペースを取り、そこへつるを這わせて育てる栽培法。立体栽培で必要な支柱立て、誘引(ゆういん)などの作業が不要な分、ラクに育てられるのが魅力です。ポイントは、実に養分を供給するつるを旺盛に育てること。畝(うね)は10〜20cmの土を盛った「鞍(くら)つき」にし、水はけを確保すると同時に、根をしっかり張らせることが重要です。
■つると実の数を制限する小玉スイカ栽培のポイント
ポイント1 整枝&摘心でつるを伸ばす
つるを伸ばして育つスイカは、親づるから伸びる“子づる”や“孫づる”に果実が多くつく性質があります。そこで、株が小さいうちに親づるの先端を切り(摘心〈てきしん〉)、子づるの発生を促します。また、1株当たりの子づるの数を3〜4本に制限することで(整枝〈せいし〉)、それぞれのつるに日光をしっかり当てて光合成を促進します。
ポイント2 こまめな摘果で実を充実させる
充実したスイカを育てるには、果実1コにつき25〜30枚の葉が必要と言われています。1株につく果実が多すぎるとすべてに栄養が行き届かないため、1株につき3〜4コの実を残してほかは小さいうちに摘み取ります。この作業を「摘果(てきか)」と言い、おいしいスイカを収穫するための大切な作業となります。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2016年6月号より
- 『NHK 趣味の園芸 やさいの時間 2016年 06 月号 [雑誌]』
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