「腰痛には安静」はもう古い! 腰痛対策の新常識

腰をかばいすぎず、楽観的に痛みと向き合う。イラスト:越井 隆
「腰痛には安静がいちばん」──腰痛持ちの人にとっては、聞き慣れた常識かもしれません。ところが今、腰痛治療の最前線では、この常識が新しい常識に置き換わってきています。東京大学医学部附属病院22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座長、特任教授の松平 浩(まつだいら・こう)さんが、腰痛対策の新常識を紹介します。

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腰痛の研究が飛躍的に進み、腰痛のときに安静にしすぎないことが、世界的に腰痛治療の新常識になりつつあります。腰痛に対する考え方や治療法が、大きな転換期を迎えているのです。
そもそも腰痛とは、特定の病気の名前ではなく、腰・背中・お尻に感じる痛みや張りなどの不快感の総称です。しかも、日本人の約8割が一生に一度は経験するといわれている腰痛ですが、大半は病気とは関係のない、原因のはっきりしない「心配ない腰痛」であり、体操などのセルフケアによって自分の力で改善や予防ができるのです。

■これまでの常識

◎ ぎっくり腰は、痛みがとれるまで安静にしたほうがよい。
◎ 腰痛持ちなのでスポーツは控えている。
◎ ヘルニアがあるので腰痛とは一生のつきあいだ。
◎ 腰が痛いときは常にコルセットをしたほうがよい。

■新しい常識

◎ 痛みを恐れて安静にしすぎると、腰痛が治りにくくなる。
◎「もう治らないのでは」という不安が痛みを抑制する脳の機能を低下させる。
◎ 自分で痛みと相談しながら動いたほうがいい。
テキスト『NHKまる得マガジン 腰痛はもう怖くない 3秒から始める 腰痛体操』では、腰痛対策に役立つ運動療法として提案しているたった3秒の「これだけ腰痛体操」と、それを応用した目的別の体操をご紹介します。これらの体操を日課として日常生活に取り入れ、腰痛とは無縁の笑顔の毎日を送りましょう!
■『NHKまる得マガジン 腰痛はもう怖くない 3秒から始める 腰痛体操』より

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