キャベツと芽キャベツはどういう関係なの?

結球したわき芽を食べる芽キャベツ(左)撮影:成清徹也と結球した葉を食べるキャベツ(右)撮影:阪口克
小さな芽キャベツを育てると大きなキャベツになるのでしょうか。意外と知らないキャベツと芽キャベツの関係について、恵泉女学園大学人間社会学部教授(生活園芸、野菜園芸学)の藤田智(ふじた・さとし)さんに教えてもらいました。

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キャベツと芽キャベツは、球の大きさは違えど姿かたちはよく似ています。ただし、大玉トマトとミニトマトの関係とは違い、キャベツがそのまま小さいサイズになったものが芽キャベツ、というわけではありません。キャベツと芽キャベツでは、球となる部分が異なっているのです。
葉が重なり合い、結球して1つの球を作るキャベツに対し、芽キャベツは、葉のつけ根のわき芽が結球することにより、複数の球を作っています。そのため、キャベツは1つの株で1つの球しかできないのに対し、芽キャベツでは1つの株から複数の球を収穫することができます。
野菜は利用に適したものを選抜した結果(品種改良)、食用部分が発達しています。キャベツと芽キャベツは、植物の分類上は近縁ですが、食用部分の違いで別の野菜として扱われているのです。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2015年8月号より

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