今は白だけじゃない! テニスウエアでおしゃれを楽しもう

撮影:成清徹也
今、日本では錦織圭(にしこり・けい)選手や、クルム伊達公子(だて・きみこ)選手をはじめとするたくさんの選手の活躍に牽引され、テニスブームが再燃。ずっとお休みしていたテニスを再開したり、新しく始めたりする人が増えています。かつてはテニスウエアといえば白が主流でしたが、現在はバラエティに富んだ色合いやスタイル、優れた機能を持ったウエアが多数揃っています。ウエアの選び方について、元プロテニスプレーヤーで、現在はワールドジュニア日本女子代表監督を務める神尾 米(かみお・よね)さんがアドバイスします。

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■白だけじゃない!?

かつてのテニスウエアのイメージは、上下とも白、素材はコットン100%で、襟付きのポロシャツに、女性はプリーツのスコート、男性は短パンといったところでしょうか。試合やクラブによっては、上下とも白色、上は襟あり、という規定がある場合もあったようです。
ところが、現在はあまり決まりごとがありません。プロの試合を見ても、実に華やか。ウィンブルドン以外では色や形など自由なウエアが着用されています。
数十年前からおなじみのスポーツウエアのメーカーに加え、国内外のファストファッションのメーカーもテニスウエア事業に参入しはじめ、バラエティに富んだ色やスタイル、さらに、機能性をうたったウエアがあふれています。

■キーワードは“重ね着”と“機能性”

女性のウエアを軸にして見ていきましょう。これから夏に向かっていく季節なら、上はシャツ、下は七分丈のレギンスやスパッツにスカートがオーソドックス。上は日焼けを防ぐために、「トップガード」などと呼ばれる、長袖、襟ありでUVカット機能があるごく短い丈のアンダーシャツを着用することも。下には、はじめからスコートと長いパンツが一緒になった「スコートパンツ(スカートパンツ)」もあります。また、帽子かサンバイザーはもちろん、首や顔部分などを日焼けからしっかり守る「ネックガード」愛用のテニス愛好者もコートでよく見かけます。「こんなに重ね着して暑くないの?」と思うかもしれませんが、機能性の高さも昨今のウエアの特徴。吸湿・速乾性に優れた、薄く軽い素材を使用しているので、重ね着してももたつかず、激しく動いても汗を素早く吸収し、逃がしてくれます。
男性の場合は、短パンの下に「コンディショニングウエア」などと呼ばれる、筋肉や関節をサポートし、さまざまな動きから下半身を守る機能に優れたスポーツタイツを着用する人も増えています。

■アイテムでプレーをサポート

また、サングラスも重要なアイテムの一つ。まぶしさを軽減したり、紫外線をカットしたりするのはもちろん、コートのラインがはっきり見える偏光機能や太陽光に応じてレンズカラーが変化する調光機能など、さまざまな機能のサングラスがあります。テニス専門店などで販売されているものは、激しく動いてもずれにくく、頭に自然にフィットするように工夫されているので、テニスのときだけでなく、ほかのスポーツにも活用できます。
■『NHK趣味どきっ! 現代テニスで再デビュー ラク楽“エース”を決めよう』より

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