ミニカボチャをプランターで育てるコツ

できるだけ間隔をあけて子づるを誘引(ゆういん)することもポイント。
大きなカボチャをそのまま小さくした姿がかわいらしいミニカボチャ。丈夫で育てやすく、小さな実が日に日にふくらんでいく姿は感動的です。初めてカボチャを育てる人でも失敗しない、とっておきの深町流の栽培テクニックをご紹介します。

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■チャイブと寄せ植えにして丈夫な株に育てよう

カボチャは、菜園では地面につるを広げる地(じ)ばい栽培が一般的ですが、プランターでは支柱につるを誘引して、コンパクトな立体栽培にします。宙に浮かんだ小さなカボチャたちは、眺めているだけで楽しい気分になります。
ミニカボチャといっても、1個500〜800gの重さがあります。ガーデニング用のオベリスクを利用すれば、実の重みをしっかり支えることができて、観賞価値も高まります。地ばい栽培に比べて立体栽培は実の傷みが少なく、きれいな実が収穫できる点もメリットです。
ミニカボチャは流通する苗の種類が少ないので、育てたい品種があれば、タネから育苗(いくびょう)しましょう。
今回は葉ネギの仲間で、ハーブとしても人気のチャイブと寄せ植えにして、より丈夫な株に育てるのも栽培のポイントです。ウリ科のカボチャとネギの仲間のチャイブは、根の周りに集まる微生物が異なるため、根がからみ合うことで微生物の多様性が保たれて、病気にかかりにくくなり、元気に育ちます。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2015年4月号より

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