スタートから1か月で収穫できる! コマツナ&リーフレタス

コマツナとリーフレタス
野菜作りの季節がやってきました! 今年の春は、コマツナとリーフレタスからスタートです。どちらも失敗が少なく、短期間で収穫の喜びが味わえるので、初心者にもおすすめです。恵泉女学園大学人間社会学部教授(生活園芸、野菜園芸学)の藤田智(ふじた・さとし)さんに、育て方のポイントをききました。

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春の菜園を真っ先に彩るのは、タネから始めるコマツナと、苗から始めるリーフレタスです。成長が早くて栽培しやすく、スタートから約1か月で収穫できるお手軽野菜。自家製野菜のみずみずしさとおいしさを、たっぷりと味わえます。

■スタートはタネから? 苗から?

栽培を始めるには、タネと苗の2通りがあります。栽培日数が短いコマツナは、タネを直接、畑にまく「直(じか)まき」をするのに向いています。ほかに、ミズナやホウレンソウなどの葉物、根を傷めると形が悪くなるダイコン、ニンジン、カブなどの根菜類(こんさいるい)も、タネからスタートするのが一般的。
一方、苗から始めるとよいのは、レタスやキャベツなどの大型の葉菜類(ようさいるい)と、トマトやナスなどの果菜類(かさいるい)など。コツをつかめばタネから育てることもできますが、苗作りに時間がかかるので、よい苗を購入したほうが失敗は少ないでしょう。

■レタスは植え場所に注意

レタス類は、日が長くなって気温が上がるととう立ち(花芽がついて花茎〈かけい〉が伸びること)する性質があり、とう立ちすると葉がかたくなって品質も落ちます。夜間も明るい場所や玄関灯、街灯の近くで栽培すると、日が長くなったと勘違いしてとう立ちが始まることがあるので、栽培する場所を選ぶことが大切です。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2015年4月号より

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