スリル満点! 女流棋士の10分切れ負けトーナメント

タイトルホルダーの香川女流王将(左)、甲斐女流二冠(右) 撮影:藤田浩司
1/2(金)に放送された「新春お好み将棋対局」は、女流棋士6名による10分切れ負けのトーナメント戦で、題して「女流棋士壮絶バトル」。華やかな装いで繰り広げられた、激しい戦いの模様を『将棋講座』編集部がレポートします。

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■層の厚さを体現

2015年の新春お好み将棋対局は、女流棋士6名による10分切れ負けトーナメント。
エントリーする女流棋士は、女流棋界を牽引してきた清水市代女流六段、中井広恵女流六段をはじめ、タイトルホルダーの甲斐智美女流二冠、香川愛生女流王将、新鋭の渡部愛女流初段、塚田恵梨花女流2級。解説は羽生善治名人、司会は藤田綾女流初段、記録係は黒沢怜生四段。読み上げは参加女流棋士が交代で務めました。
解説の羽生善治名人が「現在の女流棋界は非常に層が厚いイメージ」と評したように、バラエティに富むメンバーによって優勝が争われることになります。

■詰将棋早解き選手権

6名のトーナメントなので、2名はシードとなります。そのシード権を懸けて行われたのが「詰将棋早解き選手権」。羽生名人が問題となる詰将棋の駒の配置を読み上げ、参加女流棋士が脳内で解くというものです。もっとも早く正解した女流棋士にはシード権と、準決勝の第1局・第2局のどちらを指すか選ぶ権利が与えられます。
最初に手が挙がったのは出題から55秒後、香川女流王将でした。見事に13手詰を正解し、準決勝第2局の登場を選びました。
二番手は甲斐女流二冠。現タイトルホルダーがシード権を得る結果となりました。
熱戦となった将棋の内容はテキスト『将棋講座』2015年3月号36ページからの「将棋クローズアップ」をご覧ください。
■『NHK将棋講座』2015年3月号より

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