料理の撮影は「半逆光」がおすすめ

半逆光になる位置から撮影しました。料理やお皿の右側の輪郭がキラリと光り、立体感が出ています。撮影:山本まりこ
旅行の楽しみのひとつとも言える、おいしい料理やスイーツ。旅の記念に写真に撮っておきたくなるものです。フォトグラファーの山本まりこさんが、カフェで食べ物がおいしそうに見えるように撮るためのポイントを紹介します。実際に京都の和風カフェでおばんざいを撮影してみました。

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プログラムモードでの撮影に挑戦してみましょう。プログラムモードは、明るさや色味、ボケ具合を撮影者が設定して、オートモードやシーンモードから一歩進んだ撮影ができるモードです。
料理を撮影するときに大切なのは「光」です。光がたくさん入る窓際の席を選ぶのと合わせて、ポイントとなるのが光の向き。料理の撮影で一番おすすめなのは「半逆光」です。よく耳にする「逆光」とは、太陽と向かい合って写真を撮っている状態で、光は被写体の後ろからさします。それに対して「半逆光」とは、光が被写体の斜め後ろ45°からさしている状態のこと。半逆光で撮影すると、被写体の奥が明るく写り、被写体が立体的に見えるようになります。上の写真を見ると、被写体の斜め後ろからさした光がグラデーションのように回り込み、光源に近い側のエッジが光り輝いているのが分かります。料理を動かすか自分が移動するかして、半逆光を作るようにしましょう。

■お店での撮影はひと声かけてから

飲食店で撮影するときは、必ずお店の方に撮影してもよいか、確認を取りましょう。また、ほかのお客さんの迷惑にならないように、配慮して撮影するのがマナーです。
■『NHK趣味Do楽 レンズで見つける! わたしの京都 〜女子のカメラ&ライフ・レッスン〜』より

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